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[[僕はicoをやったことがありません。]]パッケージ裏を見てその広々とした世界観と巨像の臨場感に一目で「これは面白そう!」と思い買いました。
 実際にやってみても第一印象そのままの面白さでした。
 
 [[TBSのSASUKEに似ている]]
 と感じました。
 僕はまだ一体も巨像に会ってない段階、一体目の巨像の場所に行く途中のガケを登ったりつたを登ったりするところで、既に「このゲームは面白い」と認定してしまいました。
 操作性とアスレチック的な面白さに既にやられました。巨像に会ってからもその面白さは増す一方でした。巨像自体も巨大なアスレチックのようなものですからね。
 
 [[グラフィック]]
 がそれほどいいというわけでもないと思うんですが、巨像の動きや主人公や馬の操作がリアルで世界観に入り込んでしまいます。
 (主人公の走り方にアラレちゃんの「キーン!」を思い出したことは目をつぶれる範囲です)
 何より巨像にのっている時の興奮度はすさまじいものがあります。
 動く巨像に物理的にも心理的にも振り回されながらのプレイではいろんなゲームをやってきた中でいまだかつてない興奮を味わいました。
 巨像に乗ることができた時「きたあ!」、振り回されてやっとこさ弱点まで辿りついた時「よしッ!」、
 そしてとどめをさす時「とどめだ!うおりゃぁぁ!」とか一人で言ってました。自分はそんなキャラでもないのにw
 音楽とのマッチングも素晴らしかったです。乗った時のテンションの上がり方と倒した時の達成感にかなりの拍車をかけています。
 
 [[インターフェイス]]
 も良かったと思います。
 3Dグラフィックで大きい敵が出てくるアクションゲームって他にも結構あると思うんですが、いろんなゲージなどの表示が「ゲーム中です感」を強くだしちゃってることが多い。
 その点、本作は画面にでてくるのが映像の他に最小限のメーターが右下に表示されてるだけで、ゲームしてる感がリアルさをほとんど邪魔していなかったように感じました。
 
 [[馬のアグロ]]
 だけが唯一一緒にいる仲間なので自然と愛着がわきます。それをふまえた終盤の演出は感慨深いものがありました。
 前作のicoもそうだったようですが、黙っていてセリフなど何もなくても深まる思いというのはあるのだと痛感させられます。
 
 [[攻略サイトをなるべく見ないでやるべきゲーム]]
 だと思います。
 襲いかかる恐怖やリアルさを感じている中で、あぁでもないこうでもないしてるのが楽しいので。
 操作性に慣れるまでは操作する楽しみがありますが、操作になれた上で攻略ルートがわかると作業になってしまいます。
 そういう意味で2周目以降は遊びにくいと思います。それもふまえると長い時間は遊べないかもしれません。
 
 [[忍耐のいるゲーム]]
 だとも思いました。
 ちょっとしたミスや次の行動の手がかりを探すうちに巨像から振り落とされ、また最初からのぼりなおしみたいなことが結構あるので心が折れそうなことが結構ありました。
 後半になるにつれだんだんと要求されるアクションの難易度が高くなっていくので、アクションが苦手な人でも少しづつ上手くなるとは思いますが、
 それでも結構しんどいかなと。
 
 [[カメラワーク]]
 について、L2でカメラリセット、L1でカメラを巨像に、右アナログスティックでフリー操作で概ね良かったんですが、
 たまにL2が効かない時があって見たい時に思うように見れない時があったので結構イライラしました。
 
 このように難点もありますが上記のようなとびぬけた面白さがあるので評価は☆4つです。
 
 
   
新聞広告を見てブルータスを初めて買いました。なぜ今頃スターウォーズかと思ったのですが、ブルーレイ発売&3D公開記念ということらしい。しかし、映画版エピソード'I〜VIを扱っているが、映画&BS・Eテレ放送の『クローンウォーズ』シーズン1・2・3(今のところ)全66話については、まったく触れられておらず、がっかりした。アニメといってばかにすることなかれ。映画の2時間枠では表現しきれない、様々なテーマ(たとえば、民主主義と帝国主義、使命と生きがい、など)を扱っていて今や、『スターウォーズ』にとって、とても重要な位置を占める作品である。
 
 
   
ずっとやってみたかったゲームだったのでセットのこちらを購入しました。ICOも気に入りましたが、比較しつつワンダの方を主にレビューします。どちらも今回PS3版で初プレイです。
 
 ICOもワンダも雰囲気ゲーといわれているだけあって、情緒ある世界観がとても魅力的だと思いました。操作するキャラクターの動きがいい意味で滑らかすぎず体の重たさみたいなものがリアルに伝わってきたのが印象的です。
 操作していてキャラクターとの一体感を感じられ、ゲーム内の空気を直接に感じられる稀有なゲームの一つだと思います。で、以下ワンダについてです。
 
 ゲームとしてICOよりも更にシンプルな構成で、イベントは基本的に巨像を倒すことのみ。
 慣れてくると作業的な感覚になりがちで、世界観も個人的な好みとしてはICOの方が好きなんですが、このゲームのもつ中毒性に惹かれました。
 というのも、ICOより多少複雑になった操作はいい意味でも悪い意味でもやりづらさがあり、ストレスは結構たまります。
 だけどそのストレスがこのゲームを構成する一部になっていて、巨像を倒した時の爽快感や達成感や虚脱感に繋がっているように思いました。
 
 もちろん個人的な感覚なので、このストレスに耐えられない人はいると思うし、もっとスマートなアクションのがいいっていう人はいると思いますが。
 
 ただ戦闘中のカメラワークは酷いです。これに関してはフォローできません。これさえなければ雰囲気ゲーとしてではなくアクションアドベンチャーとして操作性の面でももっと評価されたんじゃないかなって思うくらい
 
 あと演出について。ICOもそうですがICO以上にシンプルな構成のなか、ワンダの孤独な戦いや、必死さなどイベントやムービーの挿入なくしてよくここまで表現できるなーと作ってる方のセンスに脱帽です。
 殆ど台詞のないゲームだからこそ、馬を呼ぶ「アグロー!」って台詞ひとつとったとき、状況や馬との距離によって声のトーンが変わる演出が光っていたり、シンプルながら感情移入できる作りになっているところが凄い。
 それくらいキャラクター(ワンダ、アグロ、巨像)の動作や仕草が生々しくかつ個性的で魅力的に映りました。
 
 音響もとてもよかったです。まさに映画音楽。あとICOはひたすら静かでキレイで切ないです。
 
 結構べた褒めしちゃいましたがすっかり上田さんのファンになってしまいました。
 でもICO含め人を選ぶゲームだと思うので、短気な方や派手な演出やストーリーに大きな緩急を求める方にはオススメ出来ません。
 その辺許容出来て、かつゲームは芸術だ!って思っているような方にはまさにぴったりオススメ。
 
 今からトリコがたのしみです!
 
 
   
PS2初期(←重要)のゲームをPS3でHD化です。2版からご存知の方にとっては「(当時)最新のPS2でも表現しきれていないではないか!」と吹き出したであろう映像美を鮮明化ということで、ある意味待望のファンディスクといった感じでしょうか(笑)
 
 武器は剣と弓矢のみ。
 移動手段は足と馬(アグロ)。
 ゲージも体力と膂力が僅かばかり。
 
 そして物語の中心でさまよう青年ワンダ。
 
 とにかくこけるわ、よろけるわ、着地でもたつくわ、アクションゲームのキャラクターとはとても言い難いパフォーマンス。
 
 
 シンプルというより、あまりにもリアルなたった1人の人間。
 
 私たちと同じ人間です。
 
 
 だからこそ、一体目との相対は、自分の内から沸き上がる激情にいたく感嘆しました。
 
 油断していて一撃目からモロ。
 ごっそり減る体力、ゆっくりと確実に迫りくる巨像。
 戦い方の勝手も分からない、見つからない勝法。
 思わず逃げる。逃げ続ける。そんなとき、僅かな体力で痛む身体を引きずりながら、巨像を見据え続けるワンダの表情。
 
 誰も何も語りません。
 ワンダは冒険中一言も喋らないし(アグロ!)、心の声が聞こえるわけでもない。
 
 「痛い」とか「勝てない」とか、それは全て自分の心の声であり、でも確かに、こけて、よろけて、もたつくような、たった1人の人間であるワンダの心の声なのです。
 
 だから、
 初めて剣を突き刺したとき、
 初めて勝機が見えたとき、
 初めて巨像に打ち克ったとき、
 
 全身が感じた興奮は、誰かに与えられたものではない、自分の内から込み上げてきた、そしてきっとワンダ自身の感じた感動でした。
 
 
 「まるで映画を観ているような」なんて言葉では表現出来ない臨場感と感動と悲哀を内包したこの作品。
 
 言葉ではなんとも表現し難い、このゲームの持つ美しさ、未だ根強い人気を持つその理由が分かって頂けるなら幸いです。
 
 
 ここまで読んでいただきありがとうございました。
 
 
   
チャーリーが、私の友人に見えました。PTSDの人に言動がとてもよく似ていて、態とらしさが全くありませんでした。
 演技、映像、音楽。
 どれをとっても素晴らしかったです。
 
 アランの気持ちも痛いほどよく分かりました。
 私も友人を助ける為に必至になりました。
 でも気持ちが上手く伝えられず、口論になっては仲直りの繰り返し。
 とても勉強になりました。
 
 
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