友人が購入したので聴かせてもらいました。当方自身クラシックはグールドやブーレーズの春の祭典ぐらいしかまだ聴いていません(持ってません)が、初心者の方などがクラシックを聴いてみたいと思ったときに丁度いいものだと思います。ただ曲数多すぎて消化不良になりそう(笑)
大変綺麗なCDで満足しております。今後も利用したいと思っております。
最初からパユのフルートの音が気持ちよく響くので、画面に吸い込まれてしまうくらい、夢中で見てしまう。表題の「幻想」も、教会の空間を生かした演出があって、趣がある。ヤンソンスの指揮は、きれもいいし、人柄がでるのか、とても温かな演奏に仕上がっている。特典映像でイスタンブールおよび会場のイレーネ教会、またトルコの伝統音楽についての詳しい説明があるのも、参考になって楽しめた。
誰もが一度は聴いたことがある曲がいっぱい! クラシック聴いてみたいなと思う人にはうってつけだと思う。 やっぱダッタン人の踊りはいいなぁ。着メロにしたい(笑)美しい夕暮れやペールギュント、小舟にて、カヴァレリア・ルスティカーナなんかもおすすめ。 う~ん。でもこの価格は当たりなのかな?いまいちこだわりが感じられない気もする。とりあえずこういうCDで好きな作曲家を探してくにはいいよね
当初は、やや軽い速めのテンポと、アバドのすっきりと明るく中庸な特色のない解釈や、BPOの”普通にうまいオケ”的音色に不満があった。パユのフルートも、ちょっと大人しいというか、ややオケに同化し過ぎ、迫力に欠ける(録音のせいも多分にある)様に思われた。
しかし、この新しい再発盤で聴くうちに、とてもバランスの良い演奏で、飽きのこない、何度も聴きたくなる演奏であることがわかって来た。ゴールウェイやランパルのような押しの強さがないのが、逆にこれらの聞き慣れた曲には最適なのかもしれない、と思うようになったのである。
カデンツァもここでしか聴かれないものであるが、大変魅力的。ベルリンフィルと互角に渡り合う、滑らかなフルートはさすがである。軽いテンポも、気持ちが良いと感じるようになった。といっても、全体にテンポは抑えめであり、むしろ、他の名盤に比べ、緩徐楽章(第二楽章)が速いだけなのである。
モーツァルトのコンチェルト演奏解釈の難しさを感じてしまうのだが、よく聴けば、新しいニュアンスも聴かれ、面白い。ベルリンフィルも、低音が強調され過ぎない室内オケ的編成で演奏をしているが、さすがにきれいにミスなくつけており、これはこれで、他にはまねできないもので、貴重な演奏である。
1996年、パユの26歳での演奏(EMIデビュー盤だったはず)であり、13年経った現在なら、もっと違った、スケールの大きなのびのびとした演奏を聴かせてくれそうであるので、再録音の日が楽しみである。
なお、今回の再発売の方が、いつものように、初出よりも高音がわずかに強調され、よりヴィヴィッドで好ましいように感じられた。
”同じくベルルンフィルの首席になった途端、一躍注目株になったエマニュエル・パユのモーツァルト。抜群の青年が忽然と現れた感じで、これはモーツァルトをきくにもふさわしい。”(吉田秀和、音楽展望、1997年12月16日)
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