カサドゥシュ、ゼルキン、アシュケナージ、メルテン、ピエール・ロラン・エマール、エヴァンス、ヘイグ、もちろんグールド。偏愛する(本当に偏愛だなー・・・)ピアニストたち。しかし、ここで聴ける矢野のピアノは日本人が世界に誇れるピアノの音の最高峰です。何と潔く、何と背筋の伸びる音であることか!
いや、ここで聴けるピアノはおそらくは歌、なのでしょう。声とピアノを同時に等価に最上の表現に成しえる、そしてその二つが別々に鳴ってもそれが最上の表現として豊かである世界でたった一人のアーティストであることをしみじみと、深々と楽しめます。
矢野ファンはもとより、ジャズ・ファン、クラシック・ファンのみなさん、どうぞ聴いてください。アナタの国にはこんなに世界的な市井のピアニストがいます。
「ギブリーズ episode 2」から始まるので少しとまどった。3または4話に分解できるオムニバス風物語。カレー屋は笑える。映画「タンポポ」を思い出させるシーンあり。これまでのジブリ作品から表現方法が変わった実験的印象。「猫の恩返し」は瞳が大きく手足の長い少女漫画のようなキャラクターを受け入れられるかどうか。少女の成長物語としてそこそこのでき。ラスト近くの空中シーンは迫力あり。この部分だけはこれまでの駿作品を凌駕している。DOLBY SURROUNDはよく効いていてテープでも音がよい。
本作は、離れ離れに暮らしてきた姉妹の、奇妙な共同生活と融和を描いたものだ。最終的に分かり合うラスト・多摩川のシーンはブルーレイならではの「空の青」が効いていた。市川由衣はいつもの市川由衣だったが(笑)、やっぱり池脇千鶴が凄い。アスペルガー症候群という難病を抱えた役だったが、表情やセリフ、細かな動きまですべてが完璧である。「ジョゼ」にも勝るとも劣らない好演は、本当にこの作品を助けたと思う。本シリーズは井上組による「音楽+映像」作品であり、活動写真とは明らかに違うものだ。ストーリーよりも「絵」という作り方は、ときにPV的作品に終わってしまうことも多いのだが、ここに池脇千鶴という映画女優が入ると、グッと本編の世界に引き戻してくれる。よって、このシネミュージカシリーズの中で映画ファンに一番にお勧めできるのは本作、ということになる。映像特典が監督インタビューのみと貧弱なのは不満だけど、ブルーレイでの鑑賞をお勧めします。
これと対になるアニメ、「耳をすませば」は実は苦手だ。 原作が大好きだったのだが、どうも映像化にあたり説教クササが表にですぎて楽しめなかったのだ。 あまりに直接的にテーマを語ることが作品としてどうか?とも思った。 そんなわけで、今までこの「猫の恩返し」も見てなかったのだが、大失敗だった。こんな良い作品だったとは! 猫の国に行くまでのメルヘンな導入。猫の国でのバロンとの大立ち回りの娯楽大作の王道。どちらもお約束な流れのなかで、飽きも古さも感じさせない見事なテンポ、演出である。 猫の国での冒険だけを取ってみても、これだけ爽快で純粋に楽しめる活劇を長らく見ていなかった気がする。インディージョーンズ、いや、古き良き怪傑ゾロ以来の楽しさではなかったろうか。 こうして純粋に楽しめる娯楽作品としての良さを持ちながら、いくつかのシーンが、言葉が、心に残る。その主張の強さや控えめさも絶妙なバランスだ。きっと人によって受けとるメッセージも、良い意味で少しづつ違うだろう。 そういった点でも満点の作品であろう。 「耳をすませば」のアニメ化でガッカリしてしまったような人でも、こちらのほうだけは見てみるべきだ。 もちろん、アニメの「耳をすませば」が好きな人にもお薦めである。
グラビアにはほとんど登場しない豪華な女優さんたちのキメ顔が楽しめます!
写真は接写で解像度が高いものが多いので、生ではなかなかお目にかかれない彼女たちの
美しい肌の質感まで見て取れます。そこは素晴らしい!
…ですがやはりこれだけの面子を集めるとなると、一人につき1〜4ショットに
なってしまうのは仕方ないでしょうか。
新たな魅力を発見できる写真が多いだけに、もっと見たくなってしまいます。
とても美味しいけれど、満腹感は得られなかった感じです。
個人的には1room目の麻生久美子さんがいきなり最高でした!
好きな女優さんが登場しているのならば、その女優さんをより好きになれるという点で、
お勧めです!
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