リーダーシップというと如何に自身の考えに他者を巻き込むかという印象を抱きがちだが、
本書は世間で蔓延る「偽のリーダーシップ」と筆者の考える「真のリーダシップ」の違い
これらを対立構造で事例を交えて解説。定義した上で6つの試練に対する原則や戦略を
過去の豊富な成功事例、失敗事例にあわせて解説している。
6つの試練とは
・活動家型
・発展型
・移行型
・維持型
・創造型
・非常事態型試練
と分類されるが、誰もが一度は経験したことのある試練である。
環境の変化や発展への挑戦といった正に対する試練から、
危機や現状の悪化という負に対する試練についてのリーダーのとるべき行為の指南が
解説されている。特に現在リーダーシップの取り方に悩んでいる方に読んで頂きたい。
事例と解説、簡潔なまとめがそれぞれある為、
・事例に合わせてじっくり理解する読み方。
・問題に対する解決方法を要点だけ知る読み方。
どちらも可能である。
現在の日本は複数の試練の複合型試練に直面している。
本書は日本のリーダーシップ教育に寄与。日本を良くしたいという有志によって
翻訳された、知日派の著者によるハーバード大学院のテキストである。
日本の試練を今・将来乗り越える若い世代に是非読んで、日本の将来について
熟考して頂きたいと思う。
なかなかの良書と思います。どこがいいのかというと、特に第1章の「勉強できる子の親」「できない子の親」の見分け方、というところ。「できる子の親は・・・」、「できない子の親は・・・」という風に比較しているので読みやすく分かりやすいです。特にできない子の親は「勉強しなさい」と叱る、というのが一番クスッと笑ってしまった。そういえば昔、ある番組で、「親子クイズ大会」というのをやっていて、親が漢字のヒントを出して、子供が漢字の書き取りをするというコーナーがあったが、「ちょっと、何やってんの!!なんでそんなのが分からないの!!ママの言うことを素直に聞いていい子でいなさいって言ってるでしょ!!なんでママのいうことが分からないの!!」・・・などと言ってた母親がいた。漢字の書き取りは10歳くらいの娘だった。女の子は半泣きで漢字を書こうとしていた姿が印象的だったのだが、もちろんその母娘のクイズの成績は最低だった。この著書に書いてある、「勉強しなさい」と叱る、というのも全く同じ構造であることは言うまでもないだろう。中学入試に失敗する子供の家では、夜遅くまで「何でそんな問題が解けないの!!」などと怒号が飛び交うというし。教育に関心がある女(母親)はこの本を暗記するくらいまで読んだほうがいいだろう。他にも、「算数のノートは途中経過を書いておく」(P224)などいいことがいろいろ書いてあります。ただ、理科・社会は興味を持たせてくれる先生に教えてもらう(P216)というのがあるが、そんな先生に当たるのは砂漠で井戸を見つけるくらいの確率でしょう。続いて、「理科や社会を教える時には、教科書を勉強させるのではなく、お父さんやお母さんが理科や社会に関係のある雑談をたくさん話してあげることが、成績を伸ばす一番の近道だと思います。自分たちで教えるのが難しければ理科や社会の教え方の上手い塾に習いに行かせてもいいでしょう」と書かれているが、まず全ての親が理科や社会、また国語や算数を教えられると思っているんでしょうか?それに教え方の上手い塾に習いに行かせる、と簡単に言うが、そんな塾が都合よく見つかると思っているんだろうか?著者は自分が塾の経営者だからそんなことを軽々と言うんでしょうね?この本自体は全体的になかなかの良書と言えるが、一部とんちんかんなことも書かれているので、星4つにしました。
世の中、成績向上を謳うノウハウ本は数多く存在します。しかし、本当に全ての人が成績を上げられる普遍的な“法則”を紹介しているものはどれだけ存在するでしょうか? この本は非常に読みやすくシンプルな内容ですが、筆者が長年の試行錯誤の末たどり着いた、絶対に成績が上がるノウハウ、究極の学習の仕組みが丁寧に描かれています。
たとえば、多くの親は教師は「この子はやる気がないから…」と悲観し、子どもの伸び悩みを本人の「やる気」に責任転嫁するケースが非常に多い。しかし筆者はこう言い放ちます。「勉強しなければならないのは実は親!」
子どもはなぜ勉強を嫌うのか?その根本的な問いに答えられる人が、果たしてどれだけいるでしょう?子どもが勉強を避ける根本的な理由を親や教師が“知る”ことで、本当に“子どものやる気”を引き出すことが出来るのだと、私はこの本で学びました。
そして極めつけは、“究極の必勝勉強法”=“忘れ物リスト”なる学習ツールを用いた学習方法。シンプルにして本質です!抽象的で曖昧なセオリーは成績アップの“法則”とは言えません。この本で紹介されているのは本物の“法則”です。それはずばり…。中学生の親御さん、学校や塾の先生方に絶対お勧めの一冊です。
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