旧約聖書の出エジプト記を題材にした歴史にのこる名作です。 旧約聖書というある意味で地味なものを題材にしていますが、 作品の持つ重いテーマをみごとに映像化しています。 特撮の技術もすばらしく、むしろいまどきの作り物のにおいが のこるCGよりも見ごたえがあるように思います。 重厚感ある大作です。
とにかくオープニングの「栄光への脱出」から涙が止まりませんでした。
懐かしいナンバーを以前とは一味変わった深みのある表現力で歌い綴っていく様は、ライブの手本とも言えると思います。
1部では「五年目の手紙」(マイナーですが…)で号泣し、2部では「帰らざる日々」「遠くで汽笛を聞きながら」「チャンピオン」「GOING HOME」「さらば青春の時」の流れに完璧にやられました。
時が経ってもアリスはアリス。
時が経ったからこそアリス。
ファンとともにあるさまも、やはりアリスでした。
ただ、収録時間が長くなることもあるのでしょうが、持ち味のトークがぶつ切りになっているのが本当に残念です。
「GOING HOME」は練習の部分も聞きたかったなと。
トーク部分と歌の部分の音声レベルを合わせるために観客の歓声の音声レベルが極端に変わるのも「荒いな」と感じました。
まあ、そんな不満点も些細なことに思える感動がこのアルバムにはあります。
改めてアリスのファンでいて良かったと再確認しました。
このCDは私にとって川井郁子さんの音楽とのはじめての出会いでした。
店頭で試聴した際、「嵐が丘」を聞いて作品の世界に引き込まれてしまい、「嵐が丘」のストーリーを知らないのにその情景が浮かぶようでした。
2曲目は原曲も大好きなラフマニノフのピアノ協奏曲第2番」のアレンジ。まるで大河ドラマを見ているみたいでした。
普通クラシッククロスオーバーの作品というのは好き嫌いが別れたり、原作のイメージからの距離感が受け入れられるかどうかが微妙なものが多いですが、川井さんは完全に自分のものにされていて、なんだかオリジナルを聴いているような気になります。
これ以前の作品も知っている人が聞くとそれまでのラテン系なパッションあふれる演奏とはまた違っていて、そこがこのCDに対する評価の分かれ目になってしまうようです。私自身その後彼女のアルバムをいくつか買いましたが、確かに初期の作品とは違っていますが、どれをとってもオリジナリティあふれていていろんな表情の川井郁子を見ることができてすばらしいと思いました。今後の作品も期待大です!
「日曜の朝」のタイトルどおり、休日のオープニングにもってこいのリラックスなアルバムだが、中身は濃厚。ケニー・ドリューを含むピアノトリオにグリーンのソウルフル・ギターが気持ちいいといったら!マイルスのSo Whatも勿論Kind of Blueのそれとは別世界の土臭さを漂わせる。ビリー・ホリディのバラードGod Bless The Childも聴きモノ。タイトル曲もまさに題名どおりのインプレッションだ。トータル・アルバムとての出来が素敵で、できたらLPでA面B面ずつ聴きたいものだ。オルガンとの相性がいいグリーンだが、ピアノ・トリオとの本作もお忘れなく。ソニー・クラークとの録音を集めた2枚組もお薦め!
1枚目と2枚目は45曲のマーチが収録されており、行進曲王スーザを中心に運動会でよく流れる曲のほとんどが収められています。吹奏楽を始める際、最初に練習するのがマーチですので、懐かしく聴かれた方もあると思います。
3枚目と4枚目はポップスの編曲ものが収められています。一般的にはこの2枚が一番楽しめるのかもしれません。ゴージャスな雰囲気を持ったアレンジでとても楽しめました。吹奏楽というよりビッグ・バンド・ジャズといった趣でしたね。
5枚目はクラシック音楽の吹奏楽アレンジです。原曲のオーケストラと比較して音色の多彩さに見劣りするだけにあまり好みではありませんが、上手な演奏だったのは間違いありません。
6枚目の吹奏楽コンサート・レパートリーに収められた14曲が一番好きでした。
ホルストの「吹奏楽のための組曲第1番・第2番」は名曲中の名曲です。櫛田朕之扶作曲の「吹奏楽の為の序曲『飛鳥』」も好きな曲です。日本古来の音楽を取り入れながら吹奏楽の可能性を広げた名曲だと思います。和の伝統をモティーフにした曲を沢山創ってこられました。
大栗裕作曲の「大阪俗謡による幻想曲」もコンクールの自由曲に取り上げられていました。日本情緒を感じさせる音楽は非常に個性的で歯切れがよく、馴染みのある旋律を上手くアレンジしながら12分以上の作品に仕上げられました。
スパークの「オリエント急行」の冒頭のファンファーレの壮大さと輝かしさには圧倒されました。分厚い密集和音の箇所の深い音色には感動しますよ。
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