声優など、原作者など、各方面でいろいろとケチの付いた作品でしたが、フタを開けて見ればゲーム原作作品アニメの御手本みたいなモノになっていました。製作スタッフへ感謝の証しとして最終巻は買わせていただきます。本当、いいものみさせていただきました。
内容ですが奏と由佳里と小説版オリジナルキャラが出てきます。瑞穂や紫苑や貴子も出てきますが、脇役な感じです。他には少しだけですがまりやも出てきます。物語は原作の後日談(貴子シナリオの後の話らしい)の話で、奏や由佳里やオリジナルキャラが話の中心です(原作では脇役で出てきた君枝の話も有ります)。余談ですが書店で買う時はカバーはつけない方が良いです。
なぜPCとPS2は同じ声優なのにアニメ版では違うのか…原作を書いたシナリオライターでさえその疑問を言い波紋を呼んだ作品の記念すべき第1弾ドラマCD。自分はアニメしか見ておらず違和感は覚えませんでしたがPC時代からやってきた人からしてみたら複雑でしょう。内容は相変わらずまりあや紫苑さんに振り回されるメインヒロイン…じゃなくて主人公・瑞穂クンの一日を描いていますね。普通に楽しんで聞けますが、やはりオールキャスト変更なので星は3つ。
前作は、B級ソフトハウスのB級ゲームだったわけですが、シチュエーションコメディとして秀逸だったため、コンシューマーに移植され、TVアニメーションにもなりました。
今回メーカーには珍しく続編なわけですが、「2」というよりも、登場人物を総入れ替えして再構築した作品という感が強いです。BGMも前作のも引き続き使われていますが、前作のBGMは秀逸でしたので問題ありません。前作では万能よい子ちゃんの主人公も、今作では冷笑屋のひねくれ者に設定されていて、中の人も1)男モード 2)女学生モード 3)幼女モード 4)悪女モードを演じ分けられる芸達者な人をあつらえています。
居てはいけない場所に居ることによる、主人公に降りかかる受難は本作の神髄でしょう。大笑いさせていただきました。今作は予算に余裕があるのか、脇役も増え、それがいい味出してます。
この作品はヒロインとの個別ルートよりも、俗に言う「共通ルート」が楽しい作品です。主人公の不憫な様や主人公のお嬢様ぶりを見て凹むメインヒロイン、「ドSお姉様」と「阿呆の子」の会話など、周りのキャラとの掛け合いを楽しんでください。
体験版も公開されていますので、気になる方はそれを試してください。
「はぁぁあああぁぁぁぁあっ…!!」 主人公の中の人、いい仕事してます。ご都合主義もありますが、最後まで楽しませてもらいました。
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