F1のテレビ中継でも時折インタビューを受けるブリジストンの タイヤエンジニアである浜島氏の著書です。 大学院を修了後、ブリジストンへ入社し学校で学んだ高分子 物理学とは畑違いの配属先からスタートし、数多くの経験を 経てモータースポーツに関わり、そして現在のF1へ至る氏の エンジニア人生が書かれています。 タイヤ工場の職人さんをはじめとする現場の方とのかかわり、 担当するまで縁がなかったモータースポーツとのかかわり、 そしてF1の各チーム、各ドライバーとのかかわり。 内部で、最前線で関わるからこそ描くことの出来る文章が 満載です。 著者の目で見たM.シューマッハの速さの秘訣は他のメディア にはあまり書かれていない切り口ではないかと思います。 なお、最新のF1タイヤの技術的(数式や図表を使ったような) 解説はありませんので、そのような内容は期待されないほうが よいです。 もちろん、最近の市販ラジアルに関する記述は皆無です。 F1をはじめとするモータースポーツをさらに奥深く見ることが できるようになる一冊であると思います。
F1史上、スタードライバーは数多く存在した。50年代、黎明期のJ・M・ファンジオ、60年代、J・クラーク、70年代、J・スチュワート、N・ラウダ、80年代、N・ピケ、Aプロスト、90年代〜M・シューマッハー・・・いずれも複数回チャンピオンに輝いたスターではあるが、その中でも一段と輝きを放つA・セナのそのレース人生の足跡を追ったムックである。F1以前、F1デビューからチャンピオンになる迄、そしてあの瞬間まで・・・を様々な写真と海外F1誌の記事の抜粋などからその足跡を追い、そして巻末のシューマッハーやベルガー、ヒルなどによる94年サンマリノGPレースを走ったドライバー達の「あの日の証言集」がやはり胸を打つ・・・やはり、皆、複雑なというか、どうしたら良いか解らない状況下でのレースだったとのことで、あの時の現場は如何ばかりだったろうと推測できる。セナが駆った数々のマクラーレンの名車達も紹介されてはいるが、やはり、もう、その「主」を失ったマシン達には寂しさが漂う・・・最後までトップを走ったまま、まさにF1の様に速過ぎる人生を駆け抜けた不世出のスター、音速の貴公子ことA・セナのレース人生・・・もし、もし存命なら、やはりフェラーリにも乗ったのかな・・・?どうしてもセンチメンタルになってしまうね・・・寂しすぎるよアイルトン・・・
オートレースのはじめてを紹介する冊子です.全くの初心者の方には入門書として最適です. それ以上の事を望んでいる方にはチョット不満かもしれません.
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