ラスベガスと比較されるだけあって、素晴らしいエレクトロメタルコア/スクリーモバンドですね。肝心な内容ですが、ギターやドラムはメタルコアサウンドを奏でてくれます。そこに、随所に取り入れられるエレクトロサウンドとブレイクダウン!王道な、エレクトロサウンドであるが、より攻撃的なナンバーもあり、格好良いです。また、6曲目ではラップを取り入れたりなど、voとサイドvoも声が多彩で飽きません!スクリームにグロウルにガテラル気味の声も、入り混じります。lidyの声は、とても上品な声です。6曲目で、変声機を使用しないクリーンヴォイスがあり、それが実感出来ます。また、7曲目と8曲目はシンフォニックを想像させる、幻想的なエレクトロ、ピアノが効果的でとても格好良いです!勿論、1曲目のイントロから捨て曲はありませんが、しいていうなら、4、6、7、8、10ですね。ラスベガスとは、似て非なるものですね。メタルが好きな人は、なかなか格好良いリフもあるので気に入ると思います。また、いろいろなジャンルの要素を組み込んでいて、曲展開も緩急自在で読めません。そこが、またプログレとまではいかないですが、変則的で楽しめるアルバムになっています。今後の活動や動向が気になってしまいますね!素晴らしい、バンドなので是非聴いて下さい!
以前ベスト盤のリリースと同時に出ていたビデオと同じ内容のDVD。
せっかくDVD化するならば1stアルバムと2ndアルバムの間にリリースされたシングル「ザ・ウェイ・ユー・アー」のクリップを追加収録して欲しかった。また3種類ある「マザーズ・トーク」のクリップも従来通りバージョン2のクリップが収録されているが(夕焼けをバックに丘の上でメンバーが演奏)、バージョン1・バージョン3も収録して欲しかった(幸いいずれも現在では他のソフトでDVD化されているので簡単に観る事ができる)。
熱心なファンを除いてはUSでヒットした「シャウト」「ルール・ザ・ワールド」以降のクリップしか観たことないと思うのだが、私も今回初めて1stアルバムからシングルになった3曲のクリップを観た。極めてチープかつ意味不明な内容だったが、注目すべきはその佇まいである。ゴス/インディっぽいというか、キュアーとアソシエイツの中間の様な感じというか。特に「マッド・ワールド」のクリップでのカート・スミスの色っぽさは故ビリー・マッケンジーを彷佛とさせる位で、思わず見とれてしまうほど。今では二人とも結婚しているが、この時期の彼らは明らかにそれ系の危険な匂いを放っていた。アメリカ進出にあたってかなり意識的にイメージチェンジを図ったのだということが確認できる。
また後期のクリップでは似合わない長髪のローランドのアップが増え、彼の自意識の肥大に伴って音楽・映像ともになんとなく重たく暑苦しくなり、聴き手に負担をあたえる性質のものになっていったことが分かる。
全体を通して強い印象を残すのは彼ら独特の思春期的なナイーヴさと洗練されてなさなのだが、おそらくそれ故に彼らは80年代に最もアメリカで成功したUK出身のデュオたりえたのだろう(ペット・ショップ・ボーイズやスタイル・カウンシルのビデオと比較するとその違いは明らかなので、興味があれば是非見比べてみて欲しい)。
ちょっと喉太の発声にエレクトロニックなアレンジメント。大ヒットの"Shout"がコマーシャルソングに使われたし、若い人達にも受け入れられるのではないかと思いますが、"Break It Down Again"や"Sowing The Seeds of Love"といった軽いタッチのボーカル+奥行きのあるアレンジの楽曲が、王国イギリスの音楽を感じさせます。
オーザバル氏一人で大丈夫か? と心配しましたが ご安心下さい... TFFの悲しくも狂気漂う世界は健在です。 独特の怪しさが好きな自分としては キングオブスペインよりも強くお勧めします。
SHM-CDでシリアルナンバー入りレーベルカード封入の限定生産紙ジャケ仕様。正直申しまして、SHM-CDがどれほど音質が良いものなのかよく分かりませんし、個人的に小さなCDサイズの紙ジャケなどには感動もしないのですが、音は期待を裏切らない素晴らしいものでした。とにかくどんなショボいスピーカーで聴いてみても、これまでのCDよりも明らかに音の出力が大きくなったのがはっきりとわかると思います。ハイハットの音やエレピの音も輪郭がはっきり感じられるので、音の透明度も間違いなく増していると思います。しかしまあ、今更ながらに聴き進むにつれ、ここにこういう音が埋め込まれていたのか、という再発見の連続で、改めてこの作品の奥深さに触れたというか、惚れ直してしまいました。(少々表現は悪いですが)本当にお金を払って聴く価値のある音とは、こういう作品の事を言うのだと思います。
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