この主人公たる佐藤達広は嘘が吐けないんですね。 母に全て見抜かれてます。 しかも嘘が吐けないということは「優しい」と言う事なんですね。 人に己れに優しい、それは誰も傷付けたくないから、引き籠ってしまう。 定義付けは乱暴だが、大体こういうことだと思います。 部屋掃除する時、岬ちゃんが達ちゃんのパンツを拾い上げる時、股間の部分が黄ばんでいたなあ…。
最後の結末は始めから決めてあったんじゃないかと思われる。しかしそれが「意志が人を変える」こととは思わなかった。散々悩んだ末の予定調和な終わり方なのかも。結局は一歩踏み出す勇気が持てるかっていうことだと思うのだが。青春時代は感情の起伏が激しく、小さなことに一喜一憂する。そのあたりの悩む姿はうまく描かれていた。
たっちゃんが社会復帰を目指そうとしているのだけれども、これがまた、ラブストーリー中心になってきて、ああ、ずれてきたのかなと感じとりました。 ヒキコモリを救うのは「異性の愛」ですか…。 なんかめーてるの気持ちを思い浮かべました。 そうなると、たっちゃんは如何に周りに恵まれているか、色々と幸福パーツが揃っているんですね。 岬も結局おかしな娘であった。 それだけでなく、恵(委員長)も、瞳(柏先輩)も山崎もみーんな、おかしさを共有しているんですね。
何かこの漫画を通して伝えたいメッセージとか確固たる信念はないんでしょうか? 一巻から見てきましたが、巻を重ねる毎に内容も画も衰退してるように思います。 初期の頃は佐藤君は面白く岬ちゃんは可愛くで 漫画としての楽しさがありましたが、 今巻に至っては度重なるキャラ殺しとおかしな展開で 終始グダグダ感が否めません。 本誌でもずっとこんな調子ですし、そろそろ見納め時ではないでしょうか…
大岩ケンヂの初オリジナル作品の「99ハッピーソウル」 面白さでいえば星4つです。 ですが、大岩先生は十分オリジナルでもやれると思います。 「GOTH」や「NHKにようこそ!」は原作が面白すぎた だけだと思います。 「エロス全開のバカマンガ」とありますが、 エロエロではなく下ネタ程度で、しかも大岩先生の絵は 清楚な感じなのであまりそう感じませんでした。 バカマンガの投げやり的な分かりにくさもまったく感じられず、 キレイにまとまっていました。 神話的な要素もあり、世界各地にある性器信仰などを題材に しておられ、コレだけ聞くと「なんだこのマンガ」となりますが、 その題材も宗教のことなので「いい意味」みたいのがあります。 ・・・口で説明するのは難しいので、是非買って見てください。 大岩先生が好きな人は買う価値ありです。
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