1989年リリース。『The Arms Of Orion』がシーナ・イーストンと共作(面白い組み合わせだなぁ)、『Scandalous』がジョン・L・ネルソンと共作。残りがProduced,Arranged,Composed and Performed by Princeである。(●^o^●) 間違いなくプリンスはロックはおろかジャズ・クラシックいや文学・絵画・映画etc、所謂'芸術'と称される分野において比類なき天才のひとりである。天才とは自らのヴィジョンを常に決定的に持ち、その正当性になんら疑問を持たない人間のことである。故に商取引としてのCDの市場調査おける販売のトレンドなどというものは一切眼中に無く(●^o^●)、自らのヴィジョンに照らして『正』とあらば前進しつづける。よって時に『市場』は天才を受け付けず事実破産させたりする。そしてプリンスも『パープル・レイン』の後破綻した。 しかし経済的に破綻したのは人間としてのプリンスであって、芸術的天才のプリンスではなかった。プリンスはこの『バットマン』のヒットで復活のキッカケを掴み、その後の『グラフィティ・ブリッジ』で商業的にも完全復活する。映画ではこのアルバムの一部しか使われていないのが不思議である。それほどこのアルバムのレベルは高い。 破綻した人を復活させるチカラが『バットマン』にはあるみたいだなぁ(●^o^●)。
いわゆるメガヒットがなくなって、「プリンス凋落説」が出てきた最中に出されたアルバム。ポップでキャッチーな曲が中心に収録されている。 「どうだい? こんな曲は作ろうとすりゃいくらだってできるんだよ」というプリンスの声が聞こえてきそう。 Lemon Crash,The Future,Party Manと佳作ぞろいかつ聞きやすい。殿下入門盤ですかね。
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