「時代が作らせた映画」と言い切っていいのか分かりませんが、ベトナム戦争の時代に作られたブラックユーモアの戦争?映画です。型破りの監督にほぼ新人ばかりが集まってこそっと作った映画です。でもまあこんな映画よう公開しましたね。一応ハリウッド映画ですよ。ドナルド・サザーランドはこの時の印象が強くて彼が出ている他の映画を見ている時も真面目に見れないです。どこかでハチャメチャになるのかと思ってしまいます。日本語の歌もかかるし、日本に行くというシーンもあるし、日本人らしき俳優さんたちも出てくるし、別の意味でも興味が湧く映画です。「時計仕掛けのオレンジ」とかこの映画とか時代が作らせる映画っていうのが確かにありますね。
このアルバムの冒頭を飾るSweetnessの富家哲リミックスはぜひすべての音楽ファンに聞いてほしい大傑作です。当時は日テレの某深夜番組のチャートで何週も連続で一位に輝いた誰もが認める名曲です。曲の感じはややUSハードハウス気味に始まるソウルフルな正統派歌物ハウス。ここまでボーカルと調和し相乗効果を生み出している歌謡曲リミックスもなかなか無いです。10分37秒間の大満足。特にサビ直前のボーカルと一緒に登りつめていくストリングスに感情を揺さぶられること間違いなし。曲構成も完璧。ただただ力強くて感動的な曲です。この曲のためだけにもこのアルバムを買う価値は十分あると思います。(※Sweetnessのシングルにはこのリミックスは未収録です。)
~ 誰がなんと言おうがこのM☆A☆S☆Hはサロンミュージックの最高傑作!あの渋谷系のプリンスに懇願されて作ったサロンの大復活作であり、ブリットポップや渋谷系全盛の幸福な夏に作られた隠れた大名盤でもあります。 当時カヒミカリィのラジオを毎週聴いていた私はM3のwanna be tiedのウィスパーヴォイスとフィードバックギターに軽くはねるビート、直ぐに耳が~~反応してエンドルフィンがドクドク。 近所のレコード屋で見つけるなり、すぐにレジに持っていきました。帰ってからというもの家ではしばらくこのアルバムを鳴らしつづけていました。爆音で聴く開放感が好きです。 オルタナorシューゲイザーにも聞こえますが、マイヴラのようにリズムが単純なタテノリではなくしかもニルヴァーナのような暑苦しさはなしで~~す。少しアシッドジャズの反響のせいかオシャレ感すらする本当に希有なアルバムです。このアルバムの前やこのあともサロンミュージックはリリースを重ねていますが個人的にはこのアルバムがベストです。 今聴いても音の微妙なゆがみやトリートギターのハーモニー、ブルージーなギターのフレーズがいくつか重なったときやリズムのはねたときの快感はほかに~~はありません。 このアルバムを聴いてしまったせいか他の日本のアーティストの音の作り方が退屈に感じたりしました。プロトゥール以前の音ですが音響派・エレクトロニカ好きにもフィットする音だと思います。~
この作品は、従軍医の話であるが、登場人物の行動はほとんどがいいかげん。通常の社会ではロバート・デュバル演じる医療の腕が悪いフランクや婦長のホットリップス(熱い唇)の考え方のほうがまともなのだろうが、それが戦場では逆に精神的ストレスを高める異常な存在。彼ら以外がまともに見えてくるところが戦争の異常さであり、普通に振舞っていると精神的ストレスが増幅されるところが戦場だということが観終わった後に痛切に感じる。全編下ネタ満載のブラックユーモアと毒々しい手術の場面で構成されこのギャップが何ともいえない。ベトナム戦争終盤の70年にこんな逆プロパガンダ的な作品が良く取れたと思う。現に特典映像に製作者側の苦労が語られている。この作品を生み出すのに、「トラ・トラ・トラ」や「パットン大戦車軍団」をメインに撮り、その裏でこの作品を取っていたことが語られている。
この作品の魅力はそのベトナム戦争を笑いで痛烈に批判する(映画は朝鮮戦争が舞台であるが)とこであるが、その他には挿入されている歌に魅力がある。オープニングのジョニー・マンデルの「スーサイド・イズ・ペインレス」は衝撃的で、「自殺は苦痛でない、気分を変えるもの、選ぶか選ばないかは私の勝手」という歌詞と切ないメロディーは心に残った(TVシリーズもこの曲を使用していた)。また、主人公の一人エリオット・グールドが登場するシーンとドナルド・サザーランドの任を解かれるラストで流れる暁テル子の「東京シューシャインボーイ」は戦後間もない復興の日本と戦場と化した朝鮮半島のギャップを強烈に現す曲で初めて観たときから印象に残っていた(この曲だけが2度流れる)。「さあっさ皆さん東京名物〜」という歌詞は逆境に置かれても希望をもって明るく生きるという印象があり、登場人物たちとかぶり、もし歌詞の内容をわかって選曲したのであればアルトマン監督はやはり素晴らしいと思った。
このアルバムに収録されている「Komm,susser Tod(甘き死よ、来たれ)」。
この曲を初めて聞いたのは2001年ごろ。
エヴァンゲリオンとは馴染みのない人生を歩んでいたので
これがアニメソングだとは気づきませんでした。
この曲は、タイトルがドイツ語・詩は英語
という点は、ある意味「狙っている感」があります。
ですが、
詩自体はけれん味なく心に響いてくる曲です。
1980年代の「愛、おぼえていますか」(作詞:安井かずみ)同様に
長く聞き続けられる音楽だと思います。
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