相葉ちゃん目当てで買いました! やっぱかっこいいです♪ 普通のアイドル誌やテレビ誌よりも写真がしっかりしているイメージです。 映画雑誌の写真ってなんというか、高級感?的な感じがします・・・ アイドル誌やテレビ誌に比べて値段はやや高いですが、 載っている俳優さんや女優さんが好きだったら買ってみる価値があると思いますよ♪
モラトリアム下にある大学生の日常を
ただただ淡々と描いている。
堅苦しい理屈を、恐らくは意図的に
思考からも筆致からも丁寧に消すことによって
独特の雰囲気を醸し出すことに成功している。
唯一、その微温湯的な構造を破壊するのが
夢の挿話とそこに登場する少女の存在で、
ラスト、その夢の世界が現実世界を覆い、
イメージが乱舞して終わる。このラストの
処理をどう解釈すればいいのか、
正直私にはよく判らないが、
気になる作品であることだけは間違いない。
全知全能の神と、神の言葉が聞こえる少女、その姉と父母の物語。 誰かの会話と思考の声だけで物語は進行する。
ぼーと読んでいると、いつのまにか語り手が変わっていてびっくりするが、 そのくらい語り手の移り変わりが突然で、しかも前の語り手から、うまくスライドしている。 それが誰かと誰かの境界があいまいで、誰かに手を握られているという感覚につながる。
ただやはり、神とか存在とか時間とか、そういうことを扱うと、 登場人物の父親も言っているが、言語という限界が見えてしまう。
とても難しいことにトライしている小説ではないだろうか。
この本の作者の前田司郎さんの仕事は、 劇作家であり 演出家であり 俳優であり 小説家でもあります。
演劇に関して言えば、劇団「五反田団」の主宰者でもありますから、もろにその世界の人って言う感じ。
そんな演劇の専門家が、演劇の小説を書いたんだから、面白くないはずない、ですよね。
『濡れた太陽』を読んでいると、「ああ、この人はほんとに演劇の世界で生きてる人なんだなぁ」って思う場面がいたるところにあります。
この小説の舞台になっているのは、高校生の演劇部ですから、その練習方法や演出方法、それに配役をどうするかとか、セリフをどうするかとか、いたるところに未熟な部分があって、その未熟さ故に、部員が衝突したり劇にまとまりが生まれなかったり、けっこう問題が起きちゃうんです。 これは当然っちゃ当然の話ですよね。
前田さんは、なんでこういう問題が起こるのか、うまーく文章の合間で説明してくれます。 そしてその言葉が、優しくて分かりやすい。
「この役は、ストーリーの展開に都合が良過ぎるから、逆に気持ち悪くて、役者は演じ辛かったりする。まだ太陽たちは、こういうことには気付けないけど、これからやっていくうちに分かるようになるのさ」
みたいな感じ。
買おうかどうか迷っている人は、 http://yuasasyacho.blogspot.jp/2012/06/blog-post_08.html で検索してみて下さい。 ここよりももっと詳しく書いているので、きっと参考になると思います。
演劇に関係する作家の小説という予備知識ゆえかもしれませんが、本作を読みながら舞台がちらついてしかたなかったです(暗転や独白なんかを用いて構成して、特にふたつ目の作品が)。ストーリーを楽しむような作品でないことはわかりますが、どうにも作者の日本語や句点に打ち方に馴染めませんでした。
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