子供がピアノを始めて、仲道郁代さんの解説つきコンサートに行って初めて田中カレンの存在を知りました。「なんだか、聞いていてほんわかしてくるね。」という娘の言葉通り、色々な動物たちをイメージさせてくれる楽曲は、音楽の、ピアノの楽しさをとてもよく伝えてくれます。子供向けとはいいますが、大人も充分楽しめる内容で、私はipodに落とし込んで楽しんでいます。
戦前、東京赤坂から程近い溜池にあったというダンスホール「フロリダ」。このフロリダのタンゴバンドの演奏が21世紀でも楽しめるのがこのCDである。「フロリダ・タンゴ」は、このダンスホールに出演した巴里ムーランルージュ楽団の演奏によるもの。また、藤原義江のアルゼンチンでの貴重な録音も収録されており、戦前のダンスホールの感覚を味わうには充分なアルバム!なお、柴田睦陸が歌う「告白」は、戦前に藤山一郎が「夜風」のタイトルでレコーディングしている。
ディーリアスの作品に出会ったきっかけになったCDです。その後、他の作品もいろいろ聞きましたが、 この作品〜特にフロリダ組曲に戻ってきます。厳格なドイツ音楽とは全く違う〜甘美で起伏の激しい後期ロマン派 とも違う、かといって、印象派とも違う〜不思議な音楽がここにあります。映画音楽のサウンドトラックに近いようで、 ギリギリのところで一線を画しています。聞いていて、ただ美しく雄大な情景や風景が拡がっていくようです、そこには 主観的な感情移入はなく、ただ、美しい情景があるだけ〜しかし、それは、写真で撮ったような情景ではなく、まぎれもない、 一人の詩人の心に映し出された情景なのです。もっと評価されて良い作曲家ではないかと思っています。 演奏もこれ以外あまり聴いたことはないのですが、美しい、満足できる演奏だと思います。
本書は凋落しつつあるアメリカの反省文である。今こそアメリカは大きな転換点(グレート・リセット)に来ているとし
なぜ駄目になったのか、処方箋はなんなのかを説く。アメリカの反省文なのでもちろん、これはそのまま日本で使えるわけではない。
日本にはやはり独自の反省文が必要だ。
たとえばアメリカの金融は「伝染性貪欲病」にかかったが、これは、日本もほぼ同じだと思われる。
頭のいい人が作った伝染性の金融商品にアメリカ中が群がった。
日本の国民には貯金という優れたワクチンを打っている人も多かったが、そのワクチンさえ効かない
国債という病原菌を国はばらまき続けている。
また、アメリカは沢山の起業家を生んだ。スティーブ・ジョブス、ビル・ゲイツ、マイケル・デル。
しかし著者はこれら起業家が、大学の外の屋根裏や、倉庫で起業したことに注目する。
その理由は、すでに大学が優れた企業人を生みだす機能を果たさなくなっていたからだとするのである。
アメリカは大学教育を変えねばならない。
翻って日本はどうだろう、均質で教育化されたの質の高い労働者を供給してきた日本の教育は、
アメリカとは違う意味で曲がり角にきているだろう。
本書の帯にはこの本を買ってみたくなる素晴らしい惹句が載っている。
「いま未来のために都市が進むべき道は、どれか?」
・住民の大卒率を上げる
・規模縮小して密度を高める
・交通機関に投資する
答えはこの本に書いてあるが、それはアメリカでの答え。日本はやはり独自の答えを見出さなければならない。
こういう話し方、態度の人はこっけいだよ、という事例を集めている。体系的な整理ができているわけではなく、思いつくまま並べたように思える。事例の中に「根拠を言わずに決めつける」「ケチばかりつける」「少ない情報で決めつける」というのがあるが、この本の内容自身があてはまるのでは?と思ったりもした。 ただ、ナンシー関さんのようなひねりがあれば、一つのぼやき芸、おちょくり芸として成立するのかもしれない。
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