あの頃映画 松竹DVDコレクション 「魚影の群れ」
巨大マグロに命を懸けて闘いを挑む海の男たちの壮絶な愛と死闘を描く。雄大で残酷な大自然に生かされ、殺され、翻弄される人間たちを重厚なシーンの積み重ねと演技、映像で描き切った紛れもない日本映画史上屈指の大作です。個人的にはこの作品を超える邦画には未だ出会えていません。
クライマーズ・ハイ [DVD]
「クライマーズ・ハイ」はNHKのTVドラマ版(このDVD)と映画版があるが、作品としての出来はこのTVドラマ版の方に軍配が上がる。
確かに映画版は新聞社の大部屋の臨場感は素晴らしいものだったが、原作の魅力はこのTVドラマ版が上回っている。主人公の悠木(佐藤浩市)と親友の安西(赤井英和)の家族とのかかわり、地方新聞記者としての意地、社内の新旧記者の確執(過去の成功体験に縛られる上司と目の前の事件にぶつかって行く若手記者)、新聞報道とはという本質等原作に忠実に約2時間半でまとめている。特に原作で重要な位置をしめる望月彩子(石原さとみ)の投稿の事件もTVドラマ版はちゃんと再現している(映画版は事故原因の「抜きネタ」事件以降が今ひとつわかりにくく、悠木の進退も不明瞭)。このTVドラマ版で原作から削ぎ落とした部分は、悠木が勝手に広告をはずすくだり、御巣鷹山に登った佐山といっしょに登った神沢の原稿、広告部長と神沢と御巣鷹山に登ったときに起きた暴力事件が主だが、このあたりはドラマの展開のスピード感を出すためのうまい編集。
全体的に新聞社内部については新聞社の立場や販売部と記者の対立がうまくまとめられていたが、ただ説明がたりなかったところとしては社内の社長派と専務派の対立(これは政局で福田派と中曽根派に繋がるが)の部分か。
「クライマーズ・ハイ」の本当の意味(クライマーズ・ハイが解けた時最も恐ろしくそれ以降は一歩も登れないという真意)が語られるところ等、原作の伝えたかった部分を真摯に映像化し、骨太な内容となっているのは間違いない。
ザ・マジックアワー スタンダード・エディション [DVD]
三谷幸喜監督の最新作!
見る人を楽しませてくれるエンターテイメントな作品です。
今回私が「すごい!」っと思ったのは佐藤浩一!
ちょっと頭のゆるいベテラン俳優を演じてますが、ものすごくハマッってました(笑)。
最後の銃撃戦のシーンなんかかっこよすぎます!
とぼけた雰囲気、真剣になるほど笑いを誘う演技、「自分」と「役柄」がしっかりと演じ分けられていて、どちらにも好感がもてます。
映画の中で様々な人に慕われていますが、私もその一人になってしまいました。Good Job!
さて、情けない男を演じさせたら右に出る人はいないと思っていた妻夫木くんと、はすっぱな艶女、深津様!
テンポ良く進んでいくこの映画が、なぜか高校の文化祭をみているような、そんな親しみを感じます。
よい映画でした!
天気予報の恋人(1) [VHS]
大好きな作品です。
9年も前の作品ですが、今でもよくビデオを
見返しています。このドラマの全体的な雰囲気が
本当に好きです。
深津絵里さん、稲森いずみさん、佐藤浩市さん、3人とも、役柄に
似合っているし、ストーリーも、シリアスな場面と
コミカルな場面のバランスがちょうどいいなと思います。
シリアスな場面が続いて切ない気持ちになっても、場面が変わって
矢部さん、渡辺いっけいさんが出てくると、ほっと和みます。
早くDVDを出して欲しいです。絶対買います。