諏訪内晶子 & イタリア国立放送交響楽団 [DVD]
AKIKO SUWANAIの演奏風景を見ることのできる待望の映像です。あの1990年のチャイコフスキーコンクールで第1位を獲得して、鮮烈のデビューをかざった諏訪内晶子さんを楽屋に訪れた私に、「まだ学生ですので、
サインは出来ません。」と答えた彼女の凛々しさが今でもはっきりと私の記憶に残っています。その後、彼女のコンサートに行くこと20回、毎回、進化し続けるAKIKO SUWANAIは巡礼者とも言える真摯な姿勢が伝わってくるそんな演奏会です。そして、そんな彼女の映像を家庭で見ることの出来る
DVDです。ファンの方はもちろん、そうでない方も満足されること請け合いです。諏訪内流、パガニーニの調理法やいかに?ご賞味あれ!!!
アート・オブ・ヴァイオリン [DVD]
オリジナルの映像は素晴らしいのひと言ですが、とにかく日本語訳がひどすぎます。まったくの素人が日本語訳を書いたとしか思えないほどひどい。
具体的個所を全部あげるのはあまりにめんどくさいので、とくにまったく違ったことを言っている個所をいくつか指摘してみます。
シデティーの演奏についてパールマンが解説している部分
「昔は弓をいちいち前後に動かしました」「流行遅れの運弓法です」
パールマンは左手のシフティングについて話していますが、日本語訳は何故か弓(右手)となっています。ご丁寧に「運弓法」などと、まったく言ってもいないことを勝手に「日本語訳」しています。
ハイフェツの演奏についてヒラリー・ハーンが解説している部分
「特にハイフェツの音はクリアで音符が一音ずつはっきり聴き取れます。完璧じゃありません。良く聴くと時々音符が抜けています。勢いよくすっ飛ばした感じ。なのに完成されています」
この「日本語訳」だと、どう読んでも、ハイフェツが音符をすっ飛ばしているのだと思いますよね。でも、実際はまったく違います。この部分でハーンが言わんとしていることは、
(早いパッセージなど)一見凄いと思える演奏も、よく聴いてみると、音が抜けていたり、すっ飛ばしたりしているという演奏家がいますが、ハイフェツはどんなに早いパッセージでも一音一音すべての音をくっきりと、完璧に演奏しています」
とまあ、こういった感じで、トンチンカンな事や、まったく逆の事を言っている「日本語訳」には呆れるばかりです。
せっかくの素晴らしいDVDなのですから、日本語訳も、予算をけちって素人などに頼まず、ちゃんとプロを使って、しっかりした物を作ってもらいたいです。
ラフマニノフ:協奏曲2番/交響曲2番
「ピアノ協奏曲第2番」を聴いてラフマニノフに興味をひかれていたところ、この価格で2枚組というお得感もあり、購入しちゃいました。
「ピアノ協奏曲第2番」はリヒテル演奏版です。ほかのピアニストが弾いたものも聴いてみたんですが、個人的にリヒテルが一番好きです。ピアノに存在感がありとても重厚な造りになっているように感じました。
「パガニーニの主題による狂詩曲」は「ピアノ協奏曲第2番」より難解な曲かなあと思いますが、聴けば聴くほどひきこまれます。
エッセンシャル・マキシム [DVD]
3月末に来日し各メディアにも登場し1~2曲披露していますが,とにかくこのDVDを観たらクラシックに無縁の人でもはまること間違いなし!!ヨーロッパのザ・ピアノプレイヤーの音と映像は超オススメ!
音楽について―談話・音楽 (新潮CD 講演 小林秀雄講演 第 6巻)
講演ということだが、その八割型はクラシックの曲だ。殆ど、クラシックのCDとして考えたほうが良い。しかし、かの小林が愛聴したものだけを集めいてるとだけあり、はずれはひとつもないとおもう。全て、一聴の価値ありだ。