G~魚拓哲学 (パニック7新書)
何かと意味や意義を求められるこの窮屈な時代に、これほど肩の力が抜けた本は中々無いと思います。
力が抜けすぎてゲル状ですよ。もう。
「木村魚拓」という人間の一片が垣間見える貴重な奇本。
カービィのピンボール
このカービィのピンボールは、ピンボールというシンプルなゲームなのですが、
ステージにボスがいたり、ミニゲームがあったりと、
とてもやりごたえがあります。
値段も手ごろで、暇つぶしには最適です。
この機会にぜひどうぞ。
1973年のピンボール (講談社文庫)
翻訳事務所を経営し、それなりに安定した生活を送っている僕。アパートにはなぜか双子の女の子が居候していて、故郷の町では親友の鼠が悩みながらも生きている。その昔に何度も遊んだピンボール・マシンにどうしても会いたくなった僕は探索を始めるが…。
村上氏本人が指摘しているように、その後の作品群の方向性が、この小説に暗示されています。ねじまき鳥クロニクルで中心テーゼとなる「井戸」のメタファーや、色濃い死の香りと言った、村上ワールドの根幹をなす要素が随所に散りばめられています。
処女作の「風の歌を聴け」と「羊をめぐる冒険」のはざまで、やや影が薄い作品ですが、繰り返し読むに耐える素晴らしい小説です。何時読んでも不思議な発見があり、深層意識の旅に連れて行ってもらえます。