Texican Style: Live From Austin [DVD] [Import]
主にアルバムCD『Los Lonely Boys』の曲目ですがライヴではアレンジをし、よりバンド感が増しています!
CDでは3つの楽器+αの音が入っていますが、このライヴでは3つの楽器のみ、それでこの完成度は素晴らしい!
これを見るとCDが頼りなく感じてしまうくらいで、やはり彼らはライヴバンドです!
Rockpango
まもなく来日する、テキサス出身のメキシコ系アメリカ人、ガルボ3兄弟からなるトリオ最新作。日本のレコード会社による「New Guitar Revolution」なるキャンペーンにて、ギターのヘンリーが、D・トラックスやR・ロビンソン(元・黒カラス)なんかと一緒に取り上げられてましたね。以前から気にはなっていたんだが遅ればせながら初購入。
『ロックパンゴ(Rockpango)』とは“ロック”+“祭り”の意味を持つ彼らが作りだした造語。メキシコに古くから伝わる、祭りのラテンリズム“Huapango(フアパンゴ)”なんかが元になっているとのこと。確かにテキサスと言えば、ZZ Top初期の名作タイトルにも、楽しいダンスを意味する“Fundango(ファンダンゴ)”なんてのもありましたね。内容も、SRV直系のブルースフィーリング溢れる曲やZZ流テキサス・スワンプに、(1)に代表されるサンタナなんかを彷彿とさせる、テキシカン特有のラテンのリズムが絡みつく曲、なかなか面白い味わいのアルバムですね。
ギター中心のトリオ編成、かつこんな“いかにも”って感じのジャケットなんで、もっとバリバリとギターを弾き倒すイメージを勝手に持っていたんだが、どうしてどうして。ギター・ベース・ドラムだけに頼らない、よく練られたアレンジとコーラスワークで聴かせてくるのには驚かされましたね(ラップを大きくフィーチャーした(10)なんかも面白い)。まぁ噂のライブは凄いらしいんで、その意味ではやや大人しいというか、若干の喰い足りなさは残るものの、良質のロックアルバムとして楽しめました!
Los Lonely Boys
ギターは長髪の色男、ベースはすばしっこそうな好青年、ドラムはケンカっ早そうな太鼓腹。絵に描いたようなメキシコ系3人兄弟によるスケールの大きいラテンロックバンド。
ロス・ロボスがサイバー化や音楽的探求の中で失ってしまったフィジカルな側面を思いっきり前面に押し出し、喜怒哀楽のはっきりした楽曲を情熱的に演っている。
ロカビリー調からソウル調、ストリング・チーズ・インシデント顔負けのインプロヴィゼーションで押しまくる(8)まで、音楽的な引き出しは意外にも多い。挙げ句の果てに(12)ではベタなAORのセンスまで覗かせており、これから先、トンチンカンな方向に行きかねない危険な香りも漂わせる(笑)
80年代のロス・ロボスが好きな人は間違いなく“買い”。「デスペラード」のアントニオ・バンデラスに男惚れした御仁にもお勧め。イタリア製のコンヴァーチブルでリゾートをカッ飛ばしたいお姉さんにもお勧め。
Playlist: The Very Best of Los Lonely Boys (Dig)
1 Heaven
2 Diamonds
3 Staying With Me
4 More Than Love [Radio Remix]
5 Heart Won't Tell A Lie
6 Nobody Else
7 I Walk The Line
8 Roses
9 Texican Style
10 You Can't See The Light
11 Velvet Sky
12 Heaven [Live Acoustic Version]
13 La Bamba
14 My Way
スマイル:ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ロス・ロンリー・ボーイズ
2012年リリース。同年2月に行われた初来日公演の熱も冷めやらぬ中で発表されたフジ・ロック参戦(しかも会場はField Of Heaven!!!)の知らせ。ついに日本でもその実力が知れ渡り始めた彼らですが、本作はそんな彼らにとって初となるベスト盤。グラミー賞主要2部門含む4部門でノミネート、見事最優秀ポップ・グループ賞を獲得したデビュー作から2012年作『ROCKPANGO』収録曲まで、大ヒット・シングル「Heaven」を筆頭に彼らの代表曲や世界中のファン達から愛され続けている定番曲を中心に選出されており、さらには「Heaven」のアコースティック・ヴァージョンやロス・ロボスの「ラ・バンバ」のカヴァーまで収められた現時点における文字通りのオールタイム・ベスト盤。サンタナやポール・マッカートニー等からも愛されるその魅力を、今こそとくとご堪能あれ。