20世紀少年 第1章 終わりの始まり 通常版 [DVD]
映画自体はおもしろいのですが、テレビ版の削除シーンや追加シーンを
加えた完全盤がブルーレイで第3章まで発売されてBOXになった時、少々
高価でも購入する予定です。それまで我慢、我慢。
PLUTO (プルートウ) 全8巻完結セット (ビッグコミックス)
本作全巻を貫くテーマの一つは「父と息子」である。
読んでいると、全ての主要登場人物が「息子」であるか「父」であるか、その両方であるかという構成になっていると思う。かつ、それが「人間同志」の親子関係ではなく、「人間ーロボット」、「ロボット同志」の親子関係もあることが話を複雑にしているし、その複雑さが本書の味わいを深くしている。
本書の題名はプルートウである。親子関係でもっとも悩む立場にいるのはプルートウとゲジヒトである。4巻でアトムがゲジヒトに送ったメッセージでは「ゲジヒトはプルートウと同じ」とあるが、それの意味は親子関係で考えると理解されるのかもしれない。
本作は深読みが出来るという点で実に上質な文学作品であると僕は考えている。もともとマンガは嫌いではなかったが、本作との出会いでマンガの可能性を更に感じているところだ。
半世紀の男~Limited Edition Special Box(初回限定盤)
音楽趣味の漫画家が、作品が売れたお陰でCDが出せる…と言う側面はあると思いますが、(実際それはあると思うし)「20世紀少年」11巻初版に付いていたCD、ケンヂ作「ボブレノン」がいたく気に入っていたので購入しました。声質、歌いかた、歌詞の面など、漫画家でビートルズマニアの、ますむらひろしさんと共通する感じがあります。多少くもった声でプロの歌手とは違うのですが、魂はきっちり入っている。色々な音楽を聴いて、今それが噴き出している。そんな感じ。一曲目の「洪水の前」なんてかなりお気に入りです。 ラスト曲ボブレノンのバンドバージョン。エンディングの白井'ムーンライダーズ!良明氏の斜め45゜あたりからやって来るギターソロはたまらんです。 20世紀少年ファンなら、ケンヂのアルバムとしても聴けるかも。
浦沢さんにはあと二枚位、アルバム作って、アコギがしゃがしゃかき鳴らしながら全国ツアーやってもらいたいです。
MASTERキートン 3 完全版 (ビッグコミックススペシャル)
ストーリーを考える人と漫画を描く人が別担当なのが大きく成功していると思います。ストーリー展開やそのプロッティングは短編小説を読んでいるかのよう。漫画かそうでないかを抜きに楽しめます。日英のハーフで、考古学者にして保険調査員キートン・太一が主人公。ユーモアがあってクールなんだけどクールになりきれない主人公やその他の端役も魅力的な個性を持っていて楽しい。
BILLY BAT(10) (モーニング KC)
時間と場所と登場人物がごちゃごちゃしてますが、1924年のロサンゼルスの「師匠」と、1964年の光森村の雑風、ケヴィンたちの場面が、交互に映し出されます。ふたつの時間は、ついにつながるのか? その鍵は巻物なのか漫画なのか? その答えはまた次巻に持ち越し…