松本坊主 (幻冬舎よしもと文庫)
松本の生い立ちから最近の芸能活動についての経緯を記したものです。
個人的に松本の言葉はいつも何か根っこを揺さぶられる力を持っている。
笑いに対してすごくピュアな探究心に動かされている人だと感じる。
やはり笑いを生み出す「何か」を誰よりも心得ている人物です。
作り込みのネタは客が笑って当然だという指摘は厳しいながらも、確かに芸人であれば最低限の使命かもしれません。
アドリブが次から次へと思い浮かぶという天才の片鱗を垣間見ることができます。
野外で漫才することの難しさや、ツッコミがボケにキレることは許されても、ボケがツッコミにキレるのはタブーであるという、指摘は興味深いものだと思いました。
笑いの世界に入ることで人格が大きく変わった松本が、今回の結婚を通じてまたどのような松本に変わって行くのか、皆が関心を集めるところです。
松本人志自選集 「スーパー一人ごっつ」 Vol.1 [DVD]
要するに、お笑いというのはとっても奥が深い芸術なんだな〜って考えさせられてしまいます。何回も観ているとだんだんその考えが深くなってきます。
今なおこれを超える番組がないというのは、やはり笑いに対する覚悟というか本質的な考え方が違うということでしょうか・・・。