木枯し紋次郎 DVD-BOX I
市川崑監督が一番脂の乗っていた時期のTV時代劇。今までに無く斬新なカメラワークで捉えた、和製股旅マカロニウエスタンとでも言うべきか。特に「地蔵峠の雨に消える」では、雨の中の殺陣が綺麗事では済まされないようなぶこつい喧嘩チャンバラです。スローモーションやコマ止め、さらにはモノクロツートン等フランス映画でも見ているようなカット割りで、今までの任侠モノを全て否定したストーリー。下手な映画より画像のパワーが有ります。市川監督以外にも当時の大映の有名どころの監督がシリーズを手がけており、涙もの。オープニングで、山道の紋次郎をズームアップするシーンだけでもスケールの大きさを味わえます。TV界では革命的とも思われる映像です。
ライダー怪人シリーズEX 水のエル
エルは従来の特撮では所謂、幹部に位置づけされますがそれを実感せしめる静謐な佇まいが微妙な中間色などで再現され劇中から抜け出たかのようです。“怨嗟のドゥ・サンガ”の持ち方も到ってキャラ性に合っています。
尾瀬と鬼怒沼 (平凡社ライブラリー)
70年の時を超え再販され、感慨もひとしおです。 本書を片手に現地に佇めば、植生と風景の70年の変貌が実感となって我が身に迫ります。理学的価値は勿論のこと、文学的にも価値ある一冊です。 多くの方が本書を読んで、自然と人との良き関係に想いを馳せてくださるなら、それこそが日光に永眠される著者の本懐ではないでしょうか。
DIY SELECTS2日曜大工でレンカ゛&ストーンワーク (DIY SELECT’S)
庭の段々の仕切りが木製で腐ってきたので、ブロックとレンガでDIYしようと思って買いました。道具や知識を含め全くの初心者でしたが、初心者を温かく教えてくれる教則本のような内容で熟読しました。左官仕事のDIYというのは、木工仕事に比べてとっつきにくい分かりにくさがあって、レンガやブロック、モルタルをどう使って作ったら良いのか、ただホームセンターに行って見ただけでは、どれをどう買ってよいかさっぱり分かりませんでした。その点、この本の著者は、専門家ではなく「関西DIYの会」を主宰していらっしゃるだけあって、この「分かりにくさ」を馬鹿にしないでちゃんと解説してくれています。おかげで、5メートル近いブロック3段積みの仕切りにブリックタイルを貼ったら、ちょっと自信がついてきて、今は楽しく2段目を作っているところです。レンガワークがDIYできるなんて、全くこの本のお陰です。