早春物語 [DVD]
原田知世が結婚したと聞いて、このDVDを観てみました。
私が高校1年の時に公開された映画です。10代の原田知世のみずみずしさが素晴らしいです。(今でもかわいらしいところは変わりませんが、20年前だけあって、さすがにあどけない感じがします。)それにしても、主人公が写真部部員という設定は、今の時代では、ちょっと考えられません。私も当時写真部部員でしたが、彼女のような部員がいたら、きっと気持ちがかき乱され続けたでしょう(笑)
ほんの少しだけ背伸びして性について友達と会話するシーン、親に少し反抗的な態度を取るシーン、2回り年上の林隆三と対等に話そうとするシーンと、精一杯、役になり切ろうとする姿勢に好感が持てます。細かい話ですが、林隆三演じる会社員と偶然出席したパーティの後の2次会で、大人たちの前で歌を歌うシーンは、とても良かったです。幼さと大人びたところが同居している当時の原田知世が、この映画の最大の魅力でしょう。最後まで、テンポ良くストーリが展開されていました。
それから少し驚いたのが、原田知世や仙道敦子など女性陣の台詞回しが「今の日本語の会話と何かがわずかに違う」という点です。(田中邦衛や、林隆三など中年男性組は、別に気になりませんが。)20年の年月の流れを感じてしまいました。(ということは、私も、もう若くはないわけです。)
話の筋とは離れますが、「髪型と衣装を合わせれば、戦前とか戦時中の上流階級を舞台にしたドラマの主人公なんかも意外に簡単にできるんじゃないか?」と余計なことを考えてしまいました。
Piano Stories
かく言う自分も久石さんの音楽は初心者ですが、誰もがどこかで聞いたことの
ある曲や、オリジナルの曲が透明感溢れるピアノの音で演奏されています。
オーケストラで演奏されたものや、バイオリン伴奏がついたもの等様々な曲がありますが、ピアノソロもまたすごく魅力的です。
午後の昼下がりや夜などに本を片手に聞ききたいなぁ。
満足度でいうと星4つ。復刻CDだからなのかはわかりませんが、曲数が11曲で少々物足りない感がありました。いい曲だからこそもっと聴きたいなぁと感じたのですが、それでも価格にたいしてのコストパフォーマンス的には十分ですので安心してください。
久石さんといえば、ジブリ映画で有名な方ですから、好きな人にはすんなりと受けいれられると思います。
藩校早春賦 (集英社文庫)
「夏雲あがれ」の前編。新吾・太郎左・仙之助の出会いに始まり,藩校での日常生活から大人たちの権力闘争に至るまで,16-7歳の少年たちの視点で描きます。連作短編ということもあり,主人公とその周辺を知るエピソードが随所に詰まっています。サブタイトルはすべて論語の一節から。この物語らしさが出ています。
藩校でのシーンを3人の個性に合わせて切り取った「幸いにして免るるなり」が一番笑えるかな。ほかにも,枕絵鑑賞をめぐる新吾と太郎左の約束とか,幼なじみの女の子と神社の境内で抱き合う夢を見て,朝起きてみると下帯が・・・など,江戸時代でも高校生年代の生活は変わらんのだなあ〜と思わせてくれます。
最後の一話だけ他の3倍もページ数があり異質ですが,その分スケールの大きい話になっていて,物語の背景はそのまま「夏雲」に引き継がれます。両方とも未読という方は,是非こちらから。
早春物語 廉価(期間限定) [DVD]
恋愛に憧れる普通の女子高生が偶然出会った中年男に惹かれるのだが、
その中年男は亡き母の元彼だと知る・・・ といった出来すぎな話。
久しぶりに観てみたが、ラストまで魅入ってしまった(笑)
あのアイドル女優の原田知世が下着1枚にされたとか、初めてのキスシーンが痛々しいとか公開当時も話題になったよな。
昔はそうは感じなかったのだが、原田知世の声や語り口が実に可愛い。現代の若手女優には出せない味だね。しんみり・・・
・・・80年代サイコー。懐古主義で悪いか!(笑)