熱き思いが壁を破る―スクール・ウォーズ流、涙の教育論
映画「スクールウオーズ・ヒーロー」を見た帰り,書店で購入した。
映画を見て泣いたのは初めてだったが、この本を読むと、山口良治の熱い気持ちが、より強く伝わってくる。昨今の子供たちの犯罪をみて、子供は変った、子供がいつの間にかモンスターになっていたと大人は嘆くが、山口良治の「子供は変っていない。変ったのは大人で、その大人たちがモンスターのような子供をつくっているのだ」という言葉にはドキリとさせられる。この本は、子を持つ親、教育者の必読書になるであろう。また、中学生、高校生にもぜひ読んで欲しい本だ。
ビューティ・パワー・スーパー・セレクション / 麻倉未稀ベスト
たまにテレビで麻倉さんをみかけるたびに歌唱力の高さに驚かされます。今作を手にしてみて驚いたのはその技術力だけでなく、その'80s打ち込みAOR楽曲のかっこよさでした。
日本的歌謡曲の泣かせる旋律も含みつつ、しかし洗練されたデザインなんですね。80sのサウンドというのは、今を起点に遡る視線だけですと、古さを感じるのみかもしれませんが、
ジャズ・フュージョンやAORという大人になってから面白いジャンルを迂回すると、80sのロックやポップス、特に麻倉未稀の音楽には光る点がたくさん見つけられるのです。
さて、それら楽曲のかっこよさを成立させるのは彼女の歌唱力でこそでしょうし、或いは一方で楽曲の難易度やバリエーションの豊富さも彼女の歌声を引き立たせている鍵だと思います。
両者が相乗し合いながら麻倉未稀という、当に稀な才能のシンガーを形作っていますね。
1「ミスティ・トワイライト」はムーディでスイートなジャズナンバー。しなやかで艶めかしい表情を麻倉さんが魅了してゆきます。パワーナンバーしか知らなかった私にはこの1曲目は引きつけられました。
またアレンジのかっこよさに麻倉さんの音楽世界を知らされた1曲目です。2「黄昏ダンシング」のアーバンクールなAORは、1を聴いて期待した引き出しを見事に具現化してくれる曲順でした。
クールでセクシーですね。また3「ロマンスは熱いうちに...」もパワーだけじゃない麻倉さんのウイスパータッチ。池毅の作曲もさすがウイットです。
一方、5「テル・ハー・ノー」6「ヒーロー」、7「RUNAWAY」は80sロックの様式美がさく裂してロックならではのカタルシスがありますね。この興奮を成立させられるのはパワーだけじゃなく
艶めかしさも歌声にこめられる麻倉未稀ならではでしょう。他方オリビア・ニュートン・ジョンの11「ザナドゥ」などでは、麻倉さんの女性曲カバーは原曲よりきめ細かい女性の
しなやかな表現に長けている特徴がみえてきます。特に日本語カバーですからその日本語の扱い方がうまいですね。だから原曲以上の側面も出せるのでしょう。
後半はカバー曲(日本語)が増えます。Banglesの「Eternal Flame」ではスザンナ・ホフスの影をにじませた声を、麻倉未稀独特の大人な表情で表現します。原曲より発声がしなやかで
美しくなっています。逆にフランク・スタローンの10「Far From Over」、チープトリックの13「Mighty Wings」は原曲があんなにかっこいいサウンドなのですから、
編曲にもう少し鋭利な切れ味がほしい気がします。歌は素晴らしいのですが。
編曲で面白かったのは14「Never Ending Story」でU2の名曲「With Or Without You」の有名なベースラインを大胆に取り込んだ点です。元々似てる曲ですので、面白いと思えました。
マイケル・ジャクソン「ビリー・ジーン」を日本語でカバーしているというのも今作の聴き所ですね。日本語をこの曲にはめる違和感は他の曲より相当あります。
ただ、それを歌うのは更に難しかったと思いますが、それを成し遂げている点が聴きどころです。日本語になっている違和感を覚えつつ、その先にある彼女の歌手としての業を見つけられるトラックです。
Amazing Graceは聴きどころです(これは英語で歌われます)。静かで音数の少ないアレンジも魅力的。ジャケットデザインは少し手を加えるだけでも、もっと作品を魅力的にしたと思うのですが。
泣き虫先生の7年戦争 スクール・ウォーズ(6) [DVD]
大助が仇と憎む名村謙三の息子・正(鶴見辰吾)との確執により花園を逃す。キャプテン森田の引退、森田と大助の和解、マネージャー加代の卒業で初期を支えたキャストが去ることになる。ストーリーの中でもかなりの動きがある時期です。
でも個人的に一番好き(全ストーリーの中でも)なのは
第16話「学校とはなんだ」の中で、学業不振による部員とのケンカを理由にラグビー部を去ろうとする大助に
賢治が、脚の悪いのを省みず、大助の不良仲間ハリーとの「かけっこ」をするシーン。
そのシーンでの映像・音楽・ナレーションが、賢治の心情の全てを物語っているようで見るたびに涙なしではいられません。後に歩行困難になった賢治との岩佐校長との掛け合いも見もの。
泣き虫先生の7年戦争 スクール・ウォーズ(8) [DVD]
第8巻はやはり、これしかない「第23話 下町のヒーロー」
新楽店主下田大三郎(梅宮辰夫)の独り舞台。
不振に苦しむ川浜高校ラグビー部の相談相手になるためにも
「自分達が同じ経験をしないとだめだ」という想いから
浜っ子クラブを発足。仲間には賢治を苦しめた番長水原の姿も。
日本のスポーツは学生や実業団、自衛隊だけという当時の世相まで浮き彫りにされているが、現代の企業スポーツの終焉を暗示しているような、これからは普通の人が地域でやるスポーツこそが本当のスポーツ、
楽しむことが重要というテーマが強調されていました。
他人の痛み、苦しみを思いやり、暴力に敢然と立ち向かう勇気は素晴らしいものでした。しかしその後に残された妻夕子(和田アキ子)の最愛の家族を失ったときに発するひとつひとつのセリフに、本当の悲しみを感じました。
「昼間は気がまぎれるが、夜になってひとりになると・・・」
これは本当に家族を失ったものにしかわからない。
スクール☆ウォーズ全26話の中でも極めて現実に起こりえるテーマとして改めて見直しました。
STAR WARS プレイスクール ダース・テーター
ダース・テーターって何?なんですけど
要はトイ・ストーリーの「ポテトヘッド」にダース・ベーダー
のお面やマントをくっつけた「コラボ商品」でした。身長は
18cmほど。「ポテトヘッド」用のパーツである耳と口
もついてきて、ダース・ベーダーお面を外してポテトヘッド
に変身可能。ポテトヘッドパーツは使わないときは背中が
パカッと開いてそこに格納できます。ユーモラスでかわいい
ベーダー。