Knuffle Bunny: A Cautionary Tale (Bccb Blue Ribbon Picture Book Awards (Awards))
表紙に登場している子供が主人公のお話です。きっと,あの瞬間に立ち会ったので,この絵本を作ったのではないでしょうか。素敵なお話です。
ビクトル・エリセ DVD-BOX - 挑戦/ミツバチのささやき/エル・スール
「挑戦」を手元に置きたいが為に予約購入しました。
東北新社版とこちらの画質に関しての画質の違いが騒がれているが、
目に見えて明らかに違うのは、明るさと色調。
同じシーンでも夜と真昼くらいの明るさと色調の差があり、
明け方4時〜5時だと思っていたカットが8時〜9時くらいに観える。
だがエリセの作品に関して「きわめて重要」なのは、
表面的な見た目や印象に左右されない、精神的・霊的な部分にあると思う。
それは、エリセがフィルムのオプチカル処理〈後処理)を極力嫌い、
多くのカットで室内照明は自然光を利用している事からも分かる。
余計な事をしない、ありのままを映す事を優先する撮影手法だ。
フィルム映画というのは、映写機の光源(ランプ)によって明るさが変化する事を
見越して撮影するのが普通であるから、そもそも暗くても、明るくても、
許容範囲を持たせて、平均的な露出で撮影するものである。
エリセのフィルムは、液晶、プラズマ、ブラウン管、プロジェクタ、PCモニタ等、
個々の視聴環境に印象が左右される度合いが極めて少ない稀なフィルムだ。
どうか「画質」や「特典」、○○版が良い、という言葉に惑わされる事なく、
東北新社版でも、紀伊国屋版でも、VHSでもLD良いので大切にして欲しいと思う。
まだ未入手の方への私のお勧めは、
この紀伊国屋版を購入後、オークション等で東北新社版バラ売りを探し入手する事。
エリセのインタビューDVDは、一見の価値があると思う。
機会があれば東北新社版ミツバチのささやきを観て欲しい。
かなり暗いのだが、その分フィルム的なノスタルジックな美しさがあると思う。
フィルムやVHSの荒れた映像では非常に美しかった映画が、
デジタルリマスターDISKで観ると、あまり美しく見えないというのは、
特にヨーロッパの芸術映画によくある話なので。