リリィ、はちみつ色の秘密 (特別編) [DVD]
4歳で誤って母親の命を奪ってしまい、父親に縛られるように育ったリリィ。
公民権法が制定された1964年の夏、14歳の彼女は黒人のメイドと共に家を出る。
パパが言うように、本当に私はママに愛されていなかったのか。 その答えを探して…
…今までこの作品を手に取らなかった理由は、「邦題がダサいから」 の一言に尽きます。
現代ものの、甘酸っぱい初恋系の、ただの美少女映画のイメージだったのです…
偏見は持つものではないと思いつつ、やはりあんまりなタイトルだと思うのは私だけ?
女優陣が名優、名歌手として誉れ高過ぎるのも、敬遠する原因の一つでした。
高ギャラのアクトレス&ディーヴァ達に期待し過ぎて、観てがっかりするんじゃないかと…
●主人公リリィ … ダコタ・ファニング (アイ・アム・サム/ルーシー役)
●親友の黒人メイド … ジェニファー・ハドソン (ドリームガールズ/エフィ役)
↓ 家出したリリィとロザリンを匿うポートライト家の姉妹
●長女オーガスト … クィーン・ラティファ (シカゴ/“ママ”モートン役)
●次女ジューン … アリシア・キーズ (私がクマにキレた理由/リネット役)
●三女メイ … ソフィー・オコネドー (ホテル・ルワンダ/タチアナ役)
しかし実際は原作に惚れこんだ彼女達&スタッフが、非常に低予算で作った作品だそうです。
その愛ゆえか、特典が非常に豪華! よくある監督や俳優による音声解説だけではありません。
・未公開シーン集 (確かに削ったほうが正解、と納得できるシーンばかり)
・小説から映画へ (原作の出版前から注目し映画化した関係者の5年にも及ぶ熱意)
・キャスティング (それぞれの俳優のインタビューや監督&脚本家のコメント付き)
・スー・モンク・キッドとめぐるはちみつ色の世界 (原作者がセットを一部屋ずつ解説)
・撮影の舞台裏 (舞台は真夏なのに真冬に撮影したとか…水を被るシーンもあるのに!)
・ワールドプレミア (第33回トロント国際映画祭ワールド・プレミアの舞台挨拶)
この物語は、公民権法が制定された1964年7月を舞台としています。 つまり、この年の12月に
「非暴力主義」 を唱え続けたキング牧師が、ノーベル平和賞を受賞します(発表は10月)。
黒人差別の映画というと 【マルコムX】 【ミシシッピー・バーニング】 【評決のとき】
など、男性主体の激しい作品を思い浮かべがちですが、静かに、強くしなやかに生きた女性達の
【ロング ウォーク ホーム】 【フライド・グリーン・トマト】 【カラーパープル】 も名作。
しかしそれらの作品に比べてもさらりと爽やかな後味は、主題を人種差別だけに限定せず、
親子愛、初恋、将来の夢、自立…など、思春期にふさわしいテーマを盛り込んだ成果だと思います。
STARS ON [DVD]
デビュー25周年記念企画第1弾!貴重な映像作品を一挙初DVD化!
BARBEE BOTS 祝!デビュー25周年記念企画第1弾。これまで諸事情でDVD化さればかった貴重なEpicレーベル時代の映像作品を一挙初DVD化。
本作品のオリジナルは、1988年12月21日リリース。STARS ONと銘打ったライヴツアーから、1988年4月の代々木第一体育館ライヴとスペシャルとして行われた同年78月の東京ドームライヴの模様を収録。ライヴ映像の最高峰とも言える作品です。
代々木体育館は、通常の縦ではなく横に使った面白いライブでした。