ザ・スターリン伝説―スキャンダル・スクラップ集(1981‐1985)遠藤ミチロウ=THE STALIN (Digital Diskブックシリーズ)
今日でもなんとかWEBで定価2700円+税で新品を買えました。
ザ・スターリン全盛期の報道スクラップに対してミチロウがコメントしている本です。
非常に個人的で恐縮ですが、1つどうしても言っておきたいことが。
本書のライターをしているのは、あのカーツ佐藤氏です。(現在はカーツさとうのようですが)。東欧ライブについての記事をカーツが書いたのが縁のようです。ザ・スターリン全盛期、よく報道されていた「宝島」で連載を持っていた彼です。たしか当時は大学生で、貧乏暮らしの記事みたいのを書いていた。
当時からカーツはあんまり好きじゃなかったのですが、この本でも彼の文章が非常に鼻につく。
本文で昔の記事についてつっこみを入れているのですが、「表現が古くてダサイ」みたいのばっかり。古い記事なんだからアタリマエだろ、とこっちがつっこみたくてたまりません。
ロッキンオンに投稿していたマムロマムタ氏(ミチロウも彼のことを覚えていた。)のペンネームがダサイとか。マムタ氏が大好きだった私。ペンネームがダサイのはカーツ、オマエもだよ!
で、本書ですが、記事に対するミチロウ氏の「覚えてないなあ」とか「母親に泣かれたんだよね」とか「トラッシュ、もう俺も持ってないんだよね」とか、非常に力の抜けたコメントがいいです。「ベト伝」や「ING.O!」での固い文章でしかミチロウに触れてない私としてはとても新鮮で楽しかったです。
ここまでくだけているのなら、いっそ結婚や離婚、シンタローの死についても触れてくれちゃったらよかったのに、と贅沢なことも思います。
当時の、まさに「スキャンダラス」で熱い「ザ・スターリン」をもう一度体感したい方にはお勧めの本です。
Best Sellection
ザ・スターリンはまさしく日本を代表するパンクバンドだろう。
このアルバムはスターリンのパンク過度期の1st、2nd+シングル収録曲を完全網羅したベスト盤。
ロマンチスト、ストップジャップ、GOGOスターリン、虫など代表曲も一気に聴けてお得。
過激な歌詞にUKハードコアに影響を受けたであろう激しい楽曲、ドロドロとしたサイケな楽曲。
このアルバムを聴かずして日本のパンクは語れないだろう。
インタヴューズ〈2〉スターリンからジョン・レノンまで
村上春樹が翻訳したフィッツジェラルドのインタヴューがいちばんおもろかった。
やっぱ村上春樹の師匠だけあって、怨念とか情念がこもってた
ほかはまあまあ
一円かあ
そうゆう時代やね
STOP JAP NAKED
レコ倫の指導による歌詞修正前のバージョンです。
歌詞については、一部コードに引っ掛かった用語の差し替えがなされたものです。今聞くと、それ程やばいものがあるようには思えません。どちらかというと、非常にストレートにメッセージが伝わってくる感じです。個人的には「欲情」「爆裂(バースト)ヘッド」は必聴。
もう一つの大きな違いは、リミックスにより、オリジナルより各楽器の音が分離されてよりクリアに聞こえるようになっていることです。特に、ベース音が非常に大きくブイブイ聞き取れるようになってます。まるでダイナミックなセックス・ピストルズのように、スターリンがこんなに演奏が上手いバンドだったことがよくわかりました。
昔、カッティングの限界に挑んだというレコードをはじめて聞いたときの事を思い出しました。