インセプション [DVD]
映画館で鳥肌、エンドロールが流れた時には思わず、「え?」と声を漏らしてしまいました。
他のお客さんからは悲鳴のような声も聞こえました。
帰りの電車の中で「第1層はあいつの夢で、2層はあいつで・・・」とその日寝るまで話を整理し続け、またラストシーンはハッピーエンドなのかバッドエンドなのかを考えてネットでみんなの意見を見て三度考えて・・・
とにかくアクションが爽快でかっこよすぎて、ハマれる人はどっぷりと世界観にハマれる映画だと思いました。
DVDで再び観ましたが、映画館で話の展開についていくのが精一杯だった時に比べ隅々まで堪能できました。そしてラストは一度観たはずなのに、またドキドキ・・・
「止まれ!!」と心の中で叫びました。
この映画の好き嫌いが大きく分かれるのは、最初の30分をどれだけ好奇心を持って観れるかどうかに懸かっているでしょう。
冒頭から前置きもなしにいきなりインセプションの世界観に連れて行かれます。
夢なのか現実なのか、そもそもどれが本当の世界なのかは始まってから15分後にようやくわかり、夢の世界のルールの説明は始まってから30分後くらいからです。
それまでに「意味わかんね〜」と投げ出すか、「何だこれは・・・」と演者の一言一句に注目するようになるかのどちらかに分かれるでしょう。この映画をまだ観ていない方にはどうか後者になっていただきたい。
それからはコブとモルの関係をあれこれ考えたり、あいつがカッコイイ!とそのシーンばかり見直したり、楽しい時間が待っています。本当にDVDとして手元においておいて何度も見直して楽しむための作品だと思います。
ラストがね・・・あ〜お願いだから止まってくれ!
刑務所の中の中学校
作者の講演を聞いて購入しました。
中古でしたが、美品で良かったです。
日本で唯一の刑務所の中の中学校ということで、講演を拝聴して更に興味を持ちました。
こういう学校は、生徒の必要に叶っていて、もっと必要だと感じました。
バットマン ビギンズ [Blu-ray]
C・ノーランの描くバットマンは、前4作とは全くイメージの違うダークな世界観に満ちている。ティム・バートンらが創りあげたバットマン像は、いわゆるアメリカンコミックのヒーローとして、アメリカ人なら理解できるような笑いを盛り込んだ娯楽作だったが、バットマンの誕生に踏み込んだ本作は、1分たりとも見逃せないド迫力のダークアクション映画になっている。バットマンの基本動作が「柔術や忍者」なんてもの凄い発想だが(笑)、抜群の語り口で観客を納得させてしまうのはさすがである。監督が参考にしたのは過去4作ではなくR・ドナー版「スーパーマン」だそうだが、豪華絢爛たる出演者たちも、そのイメージで起用したそうだ。C・ベイルのバットマンは最高にイカシテいるが、他にもL・ニーソンとG・オールドマンの配役にニヤリとさせられたり、M・ケインやM・フリーマンの完全な演技に唸らされたり、あっという間の140分である。渡辺謙は出番こそわずかだが、この役がなければバットマンも生まれていなかったかもしれず、重要な役どころである。少しだが殺陣も見せてくれるので、お見逃しなく。ラストシーンが見事に次作「ダークナイト」に繋がるのも鮮やかであった。文句なしの星5つ。