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公爵(ウエリントン)と皇帝(ナポレオン)  ナポレオンファンは日本にも一定数いて、私自身もナポレオンファンであり、ウェリントン公爵に対しては「あんなのに負けたなんて」などという様な感情しか持っていませんでした。

 本書は、ウェリントン公爵を持ち上げすぎ、ナポレオンの悪いところばかりを指摘している様な印象もちょっとあります(ただし、それぞれの欠点、長所もある程度書かれています)が、そこは脳内補正をかけて読んでも「なるほど、このことのゆえにウェリントンは勝ち、ナポレオンは負けたのだな……」と得心のいくものになっていると思います。負ける方には負けるだけの理由があり、勝つ方には勝つだけの理由があった。ナポレオンは人間を大事にせず、責任転嫁をする癖があった。ウェリントンは部下を大事にし、自ら責任を引き受けた。

 城山氏の意図は、人間が生きていく上での(あるいは組織運営の)参考に、この本が非常になるという事なのでしょう。

 私自身はこの本を一度読んだ後、読み返す内にウェリントン公爵に対して非常に興味を持ちましたし、また、ナポレオンがなぜ負けざるを得なかったのかを知りたい人にとっても良いでしょう。

ジャンプ (光文社文庫) 男と女は半年前に知り合った。ガールフレンドから恋人へ移行する時期だった。

その夜、男は独り住まいの女のマンションに泊まるつもりで、女も了承した。食事をしたのは良かったのだが、その後、飲めない酒を呑んでしまい、女に介抱され、マンションに着いた。

男は林檎が好きで、途中コンビニで買うのを忘れた。女が買いに行くといってコンビニへ走った。そして女は帰ってこなかった――。

導入部が良いと、えてしてラストはがっかりさせられるのが多いが、本作品は文章も巧みで、ラストも決まっていた。殺人はないが、まさしくミステリーである。

アンダーリポート
 検察事務官の古堀は19歳の村里ちあきの訪問を受ける。ちあきはかつて古堀とは隣人の間柄で、15年前に父を殺害されていた。第一発見者でもあった古堀は、この訪問をきっかけに犯人探しの調査を始めるが…。

 この物語の殺害トリックは、ある登場人物が明確に指摘するように、ヒチコック映画で取り上げられた著名なものです。ですからこの小説はそもそもトリックの巧拙を求める物語ではないといえます。
 では佐藤正午は何を意図したのでしょう。

 私はこの物語が冒頭と終幕に同じ場面を描いている点を重視します。読者は最終ページにたどりつくと同時に物語の最初のページに引き戻される仕組みになっています。終幕と冒頭の接合によって生まれる円環関係から脱出することのできない読書体験。この物語の中で読者は、閉じた系の中に永遠に閉じ込められることになります。

 そしてその循環し続ける物語の中で私は考え続けるのです。15年前に殺害事件にいやおうなくかかわらざるをえなかったかもしれない女たちの、やむにやまれぬ思いについて。
 「もし戒める力がどこにも見つからなければ、いまあなたがやろうとしていることはあやまちではない。」
 「人が、人と、なるべく出会わないように注意して生きていけば、不幸に見舞われる確率も下がるに違いない。」
 「あなたが、あなたの人生を賭けて、その男を殺したのはわかる。」

 殺害に関わったかもしれない女たちの言葉は、あらまほしからざる哀しい真実を言い当てていて、心に添うのです。だからこの言葉を前に私は抗する力を失い、茫然とし、息苦しさを感じないではいられません。この閉じた系から出るために、私は人生の中でどう考え、何をなすべきなのか。

 その答を探すこと、そしてこの閉じた系を断ち切ること、それこそが、この小説で佐藤正午が突きつける私への宿題であるような気がしてならないのです。

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