からくり剣豪伝ムサシロード DVD-BOX 1
人間と機械人間が共存している江戸時代と言う設定。大河原さんデザインのキャラクター。今では絶対無理な豪華キャスティング。序盤主人公が『負けて成長する』といった当時にしては珍しい展開等目立つ個所はたくさんあるし、実際話も良くまとっていると思う。
しかし、肝心のアニメーションが頂けない。やはりバトルものなのだからそこは頑張ってほしい所だが、基本止め絵(ムサシが刀を振り抜いた格好をし、その後ろで敵が切られたポーズをとると言った絵をスライドさせてるだけ)が多く、動きが全くない。
当時の制作状況やバンクをほぼ使わない所を察しても寂しすぎる。後半バンクを使うようになるが、それで作画が良質になることはなかった。
ただ前半とはいえボックスが10000円代なので、お試しとして買ってみて詰らなければ損も少ないと考えることもできるので、おまけの3点。ちなみに私も後半は買ってません。
天空の鷹 風の市兵衛 (祥伝社文庫)
久しぶりに読む新作です。
読みながら、文のリリカルさに驚かされました。
江戸の町の描写や、登場人物のセリフなど、おりおりに、さらりさらりと、宝石のような輝きが見られるのです。
少し長いセリフですが、引用させてください。
「(前略)国の童らがわたしに何か話してくれとやってきたら、青空の下に蝉の声が一杯に聞こえ、坂の下には人々の暮らす町並みが広がる江戸の町で、昔むかし、風の市兵衛という侍と出会った話を、してやります……」(352ページ)
文のきれいさだけではなく、今回は、ことさらに市兵衛の活躍ぶりが目につきました。
78ページのあたりでは、剣でなく、言葉での両替商とのやりとりがあります。これは、ほかの時代小説では、ちょっと読めないところでしょう。
また、クライマックスでの、殺陣のシーン。
テレビ時代劇ではおなじみのシーンではないか、と思われるかもしれませんが、著者の手にかかば、こんなにもすさまじい、いくさ場のシーンと化します。
タイトルの「天空の鷹」というのが誰のことなのか、読者はここで目の当たりにすることになります。
ああ、時代小説のファンでよかった。
そんな気持ちにさせる一冊です。
佳作です。
なお、蛇足ですが。
このシリーズ、巻末に解説がついています。
1巻から4巻までは、いらぬ解説と思っていましたが、今回の解説は、なかなかいいです。
剣豪3 PlayStation 2 the Best
これは非常に禁欲的なゲームです。
なんか、出家でもしたような気になって来ます。
相手との対戦時の駆け引きが本当に面白くて全然飽きが来ません。
時々、思い出したようにやりたくなります。
始めはかなり弱いですが、徐々に強くなっていき
気が付けばもの凄く強くなってたりします。
その過程が分かりづらいところなんかもリアルです。
その他にも仕事、刀集めや多数のシナリオがあり、
何度も遊べるようになっています。
僕的には剣豪2の方が、剣術アクションとしては上だったと思いますが、
それぞれの土地に違う剣豪達がいたり、歴史の流れに巻き込まれたりと
ゲームとしては非常に進化したと思います。
この値段でこの内容なら文句無しでしょう。
あとは、自由に町中を歩いて回れるような箱庭的な要素が加われば
もう何も言う事無しです。
緋の月
既に生産が終了しているお宝です。在庫がいろいろなサイトなどでも、1個などなのでもしも購入する気持ちがある方はすぐにご購入されることを強くおすすめします。
やはり、18禁ゲームとはいえ私は非常にストーリを大切に思っています。このストーリは、非常に謎なのです。。
そう、一回クリアだけでは謎が出てしまうゲームです。
このゲームのジャンルはメーカ側は「幕末マルチサイトADV 」としています。名前のとおりです。マルチサイトです。多方面より目を向けることによって新たな真実が発見されたりするのがこのゲームの仕組みです。また、ゲーム目的にPC購入された方にも非常におすすめです。
理由としては、セットアップの仕方がマンガ形式になっており、非常にわかりやすいわけです。和風萌?な方も当然いらっしゃると思いますが、ばっちりです。Hシーンに至るまでが綺麗なCGです。残念なのが、普通の会話シーンなどが同じCGの使いまわしをしておりそのような点では少しながらも、BADポイントかと思います。
興味がわいた方は是非とも体験版をプレイしてみてください。
きっとこの面白さがわかるはずです。