ミステリー民俗学者 八雲樹 1 [DVD]
記念すべき(?)第1作目「天狗伝説殺人事件」が収録されています
トリック等について言うなら、さすが「金田一少年の事件簿」などを手がけた金成陽三郎が原作と言うだけあってよく出来たミステリードラマでした♪
誰も入ることができなかったはずの室内に忽然と出現した死体の密室トリックや、天狗汁に致死量いっぱいの農薬を混入させた方法など考えられています
密室トリックについては、このトリックを応用した参考書や問題集で勉強した経験がある人には分かり易いかもしれません(汗)かく言う私も使ってました!
農薬を入れる方法も、よくよく考えたらそれ以外ないですもんね…
密室トリックと農薬混入トリックが分かれば、その両方を実行可能な人物は一人しかいないので犯人当ても難しくないと思います
奇怪ねー台湾
新聞の広告で知りました。本屋さんでは紀行文のコーナーに置いてありました。
皆さんは台湾について、どれくらいの事を知っていますか??
台湾に遊びに行ったという話をすると、よく「台湾って中国だよね?」とか「台湾と香港ってどう違うわけ?」とか聞かれることが多いです。それ、違うよーと脱力することも多くあります…。
が、この本は別にそういうことをとやかく言う本ではありません。だから、台湾の歴史を知りたい!とか今度観光で行くから参考にしたい、という方にはオススメはできないかもしれません。でも、なんか台湾って気になるんだけど…そわそわ…ちらっ…そわそわ、という人には非常にむいていると思います。
本の作りも、中国語と日本語が対になって印刷されているので「あ、こういう言い回しって中国語だとこうなんだ〜」と勉強になります。勉強するぞ!と気負うことなく勉強できると思います。
読んだあとには台湾にまた行きたくなっちゃいました。お金貯めないとなあ〜
悲しき熱帯〈2〉 (中公クラシックス)
最初は紀行文なので気楽に読めます。
途中で親族の基本構造など他の著作で詳しく記載されているような
インセスト・タブーの構造についてごく簡単に図解で説明されていました。
並行イトコと交叉イトコの問題など、幼心にイトコと結婚していいんだっけ?駄目なんだっけ?なんて
考えた時期がありましたが、親族間の結婚がなぜ問題となるのかという解がすこし分かった気がしました。
出羽ノ鷹狩 Hawking in Dewa [DVD]
ここに収められているのは,
東北地方の農民がかつて冬場の生活手段として行っていた鷹狩りで,
唯一の後継者である松原英俊その人によるものだ。
野生のクマタカは,最初から人の腕などにとまりはしない。
光に馴らし,人に馴らし,そして狩りに馴らしていく調教の過程は,
現代に生きる私たちからすると,気の遠くなるような忍耐そのものだ。
だがしかし,放たれた矢のように野ウサギめがけて襲い掛かるクマタカの精悍さ,
その本能の激しさは,そんな私たちの心をもどこか熱くさせる。
インタビュー編は少々退屈だが,当時を知る専門家の話から,
生活の中に鷹狩りが息づいていた時代が実際にあったことを実感できる。
鷹狩り編の一部はYou TubeにCMがある。
また,制作会社であるEFPのウェブサイトでは,野生動物の良質な動画を観ることができる。
民俗学への招待 (ちくま新書 (064))
身近な実例を多く取り上げたわかりやすい入門書です。
地域的な特殊事例のみならず、本当に身の回りにある何気ない習慣的な事柄も、民俗学の取り扱う範疇なのだなあとはじめてわかりました。過去のみならず、現代の都市社会であっても、やはりそこには人間の生があり、人間のあるところには民俗学が研究するに値する事柄があるということも、私には納得いくものでした。民俗学は考古学ではないのだから、人間の営みを無視することはできないという事なのでしょう。