ヴェルディ:レクイエム
1981年9月にアバドがミラノ・スカラ座のオケと合唱を伴って来日公演した時のNHKの放送を見ましたが、私の中ではあれが本当の意味で最高の「ヴェルディのレクイエム」の演奏だと信じています。が、そんなビデオは入手できるはずもなく、現在入手できる中では、この2001年1月27日のベルリンでのライヴ録音を一番に押したいと思います。この日はヴェルディの没後100年の命日(1901年1月27日没)に演奏されたものでその当時考えられる最高の組み合わせで演奏されました。
アバドにとっては、1979年のミラノ・スカラ座、1991年のウィーン・フィルに続き3回目の「ヴェルディのレクイエム」の収録ということになります。
収録の前年に胃ガンの闘病から復帰したクラウディオ・アバドは病み上がりとはいえ、当代随一のヴェルディ指揮者ですし、カラヤンの後継者として長年コンビを組んでいるベルリン・フィルですから、勿論最高の組み合わせでしょう。
なんといっても合唱が素晴らしく、スウェーデン放送合唱団、エリック・エリクソン室内合唱団、スペインのオルフェオン・ドノスティアーラ合唱団という3つの合唱団の合同演奏ですから、これまたヨーロッパの最高の合唱団を集めたといっても過言ではないでしょう。合唱の世界においてエリック・エリクソンは神様ですし、そこで鍛えられた2団体が入っていますので、これには太鼓判を押します。迫力が違いますし、声の魅力は「怒りの日」だけでなく、弱音の箇所にも表れていました。
ソプラノのアンジェラ・ゲオルギュー、テノールのロベルト・アラーニャとも魅力的な声を披露しています。メゾ・ソプラノのダニエラ・バルチェッローナもたっぷりとした声で魅力的でした。バスのジュリアン・コンスタンティノフの含み声がどうも気になりましたが、たいしたことはありません。独唱陣が良くないとこの曲は成立しないくらいほどソリストにその完成度は寄りかかっています。オペラの要素は多分に入っていますが、敬虔な雰囲気は当然ヴェルディのオペラとは違いますので、自ずと節度ある歌唱が望まれます。
当方も今から30年ほど前、京都市交響楽団の特別演奏会で合唱団員の1人としてこの曲を歌いました。その時感じたのは、生半可な合唱団ではこの曲の魅力は伝えられないということでした。ですので、冒頭のミラノ・スカラ座の来日公演でのソリスト集団の合唱は別格だと言わざるを得ません。1979年のミラノ・スカラ座と演奏したアバドの録音が少し抑制されたものだけに、来日公演のNHKの録音が市販されれば多くの音楽ファンが飛び付くことでしょう。
なお、これはライヴ録音ですから、終曲の「主よ、かのおそろしい日に私を永遠の死から解き放ち給え」まで、当然演奏者たちの熱の入り方も半端ではありません。物凄いダイナミック・レンジを伴いますので、聴かれる時は音量の調節に十分気を付けてください。
ジュニアサッカー クーバー・コーチング キッズのトレーニングメニュー集 ボールマスタリー34
子供のために購入いたしました。
息子は毎日DVDを繰り返し見て練習しています。
以前にもDVD付サッカー本を数点購入したのですが、全く興味を示しませんでした。
しかし、本書は所属チームの練習メニューとほぼ同様で気に入ったようです。
また、クーバー練習メニューの復習用としても現在活用しています。
ということで、★5つです。
ヴェルディ全オペラ解説 1 「オベルト」から「マクベス」まで
以前、永竹由幸氏の「ヴェルディのオペラ 全作品の魅力を探る」が、
作品成立と楽曲解説がついていて、しかも幾分主観的な書き方もあって、
これが最高だなぁと思っていましたが、
今回の高崎保男氏のこのシリーズも本格的に深く掘り下げてあって、
CDやDVDを視聴しながら確認しながら読んでいけるところがあり、
いつもそばに置いて、暇があればページをめくって読んでいます。
今まであまり聴くことなかった作品も、解説で確認しながら聴き直しています。
とても詳しくって、初演時の様子もとても面白く読むことができます。
まだまだ初期の作品で、なじみのない曲の方が多いので、
早く次の巻が発売されないか、今から本当に楽しみにしています。
両足キッカーを目指せ!! 新版 ~フットサル&サッカー 1週間で右も左も自由自在~
土屋健二さんのDVD本でリフティングは見違えるように上手くなったウチの息子(小学校3年生)。
リフティングは上手くなったものの強いボールが蹴れずに悩んでいました。
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特に、DVDの中で一般の方のフォームを修正し、そのビフォーアフターを並べて見せる場面があるのですが、これがとても参考になりました。
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サッカーのDVD教本は何冊か買いましたが、この本は非常にお勧めです。