アルティメット・ギター・コレクション
いきなりアルベニスの「アストゥーリアス」からスタートします。この名曲をこれほど見事に完璧に演奏できる力量に対して圧巻の一言しか思い浮かびません。
2曲目がこれまた有名なマイヤーズ作曲の「カヴァティナ(「ディア・ハンター」テーマ)」でした。ジョン・ウィリアムスの編曲によって、ギター曲のプログラムに載るようになったわけですが、あのベトナム戦争の悲惨な映像とこの曲の美しさの落差が不思議な調和をみせてくれます。心に沁み入るような名演奏でした。
3曲目はJ.S.バッハ「リュート組曲第4番~前奏曲」です。どんなジャンルの曲でも演奏できる音楽性と技量は、ここまでの3曲を聴くだけで理解できるでしょう。
20世紀の音楽もバロック音楽も同じように曲の真髄に達しているからこそ、リスナーが演奏に引き込まれていくのです。「ザ・セビーリャ・コンサート」からの収録曲ですが、オン・マイクの録音が観客席の最前列で聴いているかのような雰囲気を感じさせてくれました。
2枚目の冒頭はロドリーゴ作曲の「アランフェス協奏曲~第2楽章」が収められています。寂寥感も十二分に感じられるものでした。この曲は多くの演奏家の名演が残されていますので、これがベストとは言い切れませんが、卓越した技量と豊かな音楽性が感じられました。
アルベニス「朱色の塔」の美しいトレモロと哀愁が伝わってくるメロディが秀逸です。美しい曲の良さを引き出す演奏家がいるからこそ、我々は音楽の魅力を居ながらにして感じさせてもらえるわけです。
個々の演奏を聴きながら、各作曲家の演奏だけを集めたアルバムを聴きたくなりました。そんな気持ちにさせる名演奏集でした。
リーフレットにはジョン・ウィリアムス自身が記した解説に対する和訳が収められていました。
ディア・ハンター オリジナル・サウンドトラック盤
忘れがたい名画には忘れがたい名テーマがある、という見本のようなCDです、テーマであるアコースティック・ギターの素晴らしいメロディと演奏、
冠婚葬祭を演出したら当時は世界最高だったマイケル・チミノ監督の演出をさらに素晴らしいものにしていたロシア民謡のカチューシャやトロイカ、そしてエンディングで歌われるゴッド・ブレス・アメリカ、
チミノがディア・ハンターの次に演出した「天国の門」のサントラとともにまるでヒーリング・ミュージックか宗教音楽のような穏やかさと静けさを全編にたたえた傑作CDです、
こういう収録時間の短いCDはマキシ・シングルや8センチCDのようなより廉価な方法で発売されてもいいように思います、
バニシング・ポイント コレクターズ・エディション [DVD]
夕陽コレクターズボックスを予約してウキウキしてたら、コイツもコレクターズ版になるなんて! ハンパねぇ!鼻血どころじゃないよ! Blu-rayの普及か知らんが、最近のDVDは嬉しい事に今まで観たかった映画や廃盤になってたのをリリースするようになった…映画ファンは嬉しい限りだよ! 今回もDVD2枚にサントラ付きとは!輸入盤をまだ買わなくてホントに良かったぜ! しっかし、たまんねぇぜ!絶対買わねば!
これを機に「ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー」もコレクター版にならないかなぁ?というか、なってくれ!
山田康雄の吹替とか付けて!