夢を力に!―甲子園と高校野球隠された心の物語 (日刊スポーツ・ノンフィクション)
高校野球の人間ドラマを引き出す、好評シリーズの5巻目。
どの章も力量あるライターさんが書いてるのでおすすめですが、個人的に印象に残ったものをピックアップ。
第3章は、2003年センバツで延長15回を投げ合った2投手の物語。
東洋大姫路のアン、花咲徳栄の福本。
二人の投げ合いをテレビで見ていただけに、近況を知る事ができたのは良かったです。
アンは東芝健康保険組合で勤務、福本は社会人野球を引退して母校のコーチ。「引退して、完全に野球を頭から外した」というアン。
指導者にもならないのはちょっと残念。
第6章は65ページに及ぶ長編。
夏2連覇の偉業を達成した香田誉士史が、中学時代からずっとライバル視する男・森田剛史(佐賀商、神埼清明監督)。
しかし森田もまた香田をうらやんでいたと言います。
中学から現在まで続く、二人のライバル心と絆を追います。
ずーーっとずっと、夏
レビュータイトルに厳しい事を書いてしまいましたが、あくまでも個人の感想ですのでご勘弁願います。
しかし、残念ながらこの数年で新譜として購入した日本の歌物は、村田氏と岩崎氏の新譜のみです。確かに、昔からのファンであった事は事実ですが、それを抜きにしても残念ながら他にはありませんでした。いろいろなアーティストをCDショップで試聴しても「買いたいものがない・・・」。年齢的な感性がダウンしているのだろうか・・?食わず嫌いなのか・・?いや、自分個人を客観的にして聴いても、「うん」と言えるものがない。昔、あれだけ聴いたY下T朗さんの作品も今は買うには至らなくなってしまった。このような事を書いてかなり反感を買ってしまいそうですが、本当に申し訳ない。個人的な感想なのでご勘弁を!ここは、村田さんのページなので戻ります。思う事は、この(昔から)変わらないスタイルがよいなぁ〜!メロディー、いいのつくるな〜!声質、落ちてないなぁ〜!サウンド・のれるなぁ〜。・・・
こうして、レヴューを書いていて思ったのですが、やはり「好きな音楽」を無理なく聴くのが一番ですよ、ホント!そして、それを裏切らない村田和人さんは偉大です!!
来年も、「夏」に新作お願い致します。
終わらざる夏 下
非常に恥ずかしい話であるが、占守島の戦いのことは全く知らなかった。1945年8月15日以降にこんなに大規模な戦闘があったとは・・・。なんという不条理な戦いだろう。こういうことこそ学校で教えるべきではないかなと思う。
作品は相変わらずの浅田節が炸裂。愛すべき登場人物・想いのつまったセリフなど、「人の思い」をあらゆる頁で感じる。戦争で亡くなった方は、「数」で語るべきではなく「個」で語るべきだとの思いが強くなった。
ただ、少し残念なところもある。浅田氏は手紙や手記の形式を非常に好む。今作も後半は特に多い。素晴らしい内容も多く、大いに涙したのだが・・・。多くの主要キャラの最後までもがソ連兵の戦果報告か手記で語られている。彼らは最後に何を考え、何を見たのか、それが知りたかった。想像は出来る。だが最後に近づくにつれ、彼らの視点が極端に少なくなったのが非常に残念。逆にソ連兵の方がしっかり書かれている。そこでも涙が出たが、日本兵の視点でも泣きたかった。
戦争の愚かさ・不条理・無意味さを大いに感じられる名作。占守島の戦いのことを知らない人が多いというのは(自分が無知だっただけかも知れないが)、学校教育やマスコミの怠慢ではないだろうか。こういう戦いがあったということを教えてくれた浅田次郎氏に感謝したい。
また明日(紙ジャケット仕様)
アコギのルーズなストローク、左指の弦をこする音。
ずいぶん音の抜けがいいと感じます。
オープニングの”電話しても”〜"LADY SEPTEMBER"〜”波まかせ風まかせ”
LP盤で聞いていたあのころがよみがえります。
これからの、夏の終わりに聞くのはいいかもしれません
おすすめです