Gilles Peterson presents Havana Cultura - New Cuba Sound [2CD] (BWOOD038CD)
某ミュージックマガジン誌で目立ちたがり屋のDJ云々の評があったがジャイルス・ピーターソンの冠が付くことで普段キューバ音楽やラテンに馴染のないリスナーが聞く動機になるのならば、これもまた立派な志。とはいえ、ロベルト・フォンセカとのDisc-1はややそつなくまとめ過ぎ。Afrodisiaのカヴァーも平均点の出来。しかし旬のキューバン・クラブミュージックをコンパイルしてDisc-2は血沸き肉踊る大興奮の素晴らしさ。初期ヒップホップの暴力的なまでの猥雑さを甦らせたような簡素で力強い世界。中でもエイミー・ワインハウスを早ピッチ使いしたPasa el Borrador(Los Aldeanos)の乱暴なまでのパワフルさが ベストトラック。
ハバナの男たち 上 扶桑社ミステリー ハ 19-12
S・ハンターはT・ウルフを読むのと似ている。どんな登場人物のどんなちょっとしたエピソードも味わい深い、だから、読んでいて気が緩むところがない。本を読むときに目が文字を追っていても、他のことを考えていたり、2~3行同時に読むようなことは誰でもやっていると思うが、この二人の作家の本をそんなふうに読むことは、もったいなくてできない。一点だけ気になったのは、ワシントンでの生活を思い描くというところ、ちょっとキャラ的に無理があった、待ち伏せしてからの展開が容易に想像できてしまう。
ハバナ奇譚
自由のないキューバを捨てアメリカに亡命した後も、祖国に対する愛と憎しみのはざまで苦しむ主人公に、不思議な老女が語るキューバの三つの起源。スペイン、中国、アフリカ出身の移民家族の年代記が交差し、血が、文化が混ざり合い、キューバの歴史を彩ってゆく。今ここにいる「私」は、数え切れない出会いが重なった奇跡の存在であり、すべての人、すべての場所、すべての時代とつながっていると感じさせてくれる物語。ラテンアメリカ文学ファン以外にも、ぜひ読んでいただきたい傑作。
ハバナの男たち 下 扶桑社ミステリー ハ 19-13
アール・スワガー、1953年のキューバのハバナに現れる。
スティーヴン・ハンターの“アール・スワガー・サーガ”3部作の第3作。
本書で、‘タフガイ’アール・スワガーとその息子で名うての‘スナイパー’ボブ・リー・スワガーと連なる、7作におよぶ壮大な一大“サーガ”はいったん終末を迎えた。
本書でアールは、地元アーカンソー州選出の下院議員エサリッジのボディガードとしてキューバ視察に同行することになる。だが、それは表向きに過ぎず、実はカストロを抹殺する“ビッグノイズ作戦”のために駆り出されたのだ。
その頃キューバは、アメリカの傀儡政権であるバティスタ大統領の独裁下にあり、イタリア系マフィアなどのギャング組織が進出して、違法行為に手を染めたりしていた。
本書の物語の中心は、アール・スワガーというより、カストロである。今でこそ、高齢のため健康状態が懸念されるカストロだが、当時はまだ26才、ようやく当局に目をつけられ始めたところだ。彼を軸に、ソ連の秘密工作員、アメリカ大使館、ギャングのボス、アメリカから来た殺し屋、キューバ軍情報部などが入り乱れて謀略戦や活劇の限りを尽くす。
アールも、いやおうなくその中に巻き込まれてしまうのである。
本書は史実と創作が錯綜し、アールをはじめ、架空の人物と実在の有名人たちが物語のなかで絡み合いつつ、多才なエピソードとともに展開してゆく、シリーズとしては異色の、国際謀略小説である。
しかし読者としては、ストーリーの中心をあくまでアールに据えて、このシリーズですっかり定着した、彼のガン・ファイトをはじめとするアクション活劇をもっと堪能したかった。
グレイテスト・ヒッツ
すげえ!このベストアルバム!!コリャもうマジ買いですよ!
何がスゲエって「Under the Bridge」から「Breaking the Girl」から
「Suck My Kiss」まで名曲のオンパレードじゃないですか!
しかも今回のベスト盤にはCalifornicationからの曲まで入っちゃってるし
レッチリファンには美味しい事この上なし!!
凄すぎます!彼らじゃないとこんな容易には出来ないアルバムですよコレは。
レッチリ聴いた事ない人も是非って感じのアルバムですね。
昔から好きな人も十分満足できるんじゃないでしょうか?