虹の歌集
「ゲド戦記・歌集」の「時の唄」で葵ちゃんの歌声に泣かされて以来のファンです。
去年、兼ねてから評判の「The Rose」を旅先で偶然ラジオで聴けて、発音の良さにも驚かされました。
今回は原作の大ファンだった「西の魔女が死んだ」を観てから買うかどうか決めよう、と思っていました。
映画館内で、購入決意(笑)。
「虹」は黙っていても静かに泣かせてくれる、浄化されていくような曲ですね。
ラジオで最初聞いたときは「唄の演技」が出来るようになっていたことにかなり衝撃受けました。新しい葵ワールドだぁ!と。
J−POPのカヴァーは新鮮でしたがもっとオリジナルも聴きたかったかなぁ、と思います。
(でも、「元気を出して」は女の子なら一度はカヴァーしてみたい気持ちもすごくわかる〜!!)
家族が出入りする、それこそ“家族の風景”の中でかけていたら、8曲目「家族の風景」で家族が隠れ涙していて、もっかい聴いてみようとかけて私がもらい泣き。名曲ですね、翻訳された方にも拍手を贈りたい。
葵ちゃんの澄んだ歌声を聴くたび、背筋がちょっとシャンとして、足元の幸せも見逃さない人でいたい、と思います。
YOKO KANNO SEATBELTS 来地球記念コレクションアルバム スペース バイオチャージ
「新旧のシングルカットされた菅野楽曲をオミットしてアルバムにしたらこうなりました」的なアルバム。
決してベストアルバムではありませんが、他の方も言っておられるように、入門編には持って来いです。
歌モノ、クラシカル、エレクトリック、ジャジーなど、多様に渡る彼女の楽曲の中からお気に入りを見つけ、
そしたら今度は本チャンのアルバムを手にして聴いてみてください、というコンセプトを感じます。
楽曲そのもののクオリティの高さに関しては、わざわざここで書き連ねる必要はないでしょう。
ソラノスフィア
新居昭乃さんの曲は以前にアルバム『sora no uta』を買ったことがあるのと
ARIAのED曲「金の波 千の波」を聴いたことがあるくらい。
このアルバムでも大筋は変わっておらず、いわゆる癒し系(この言い方はわたしは
あまり好きじゃないんですが)で、穏やかな歌。
好き嫌いはあるかもしれませんが、印象的ではあります。
#ちなみにわたしは嫌いじゃないです
sora no uta(通常盤)
'95年発表としかクレジットのない「Silent Stream」、これは当時人気のあった小説「XAZSA」のイメージアルバムに提供された楽曲で、この時は「CDドラマのBGM」という形でした。
とても印象的な名曲なのですが、まさか! 原曲を聴けるとは思っていませんでした。感無量…。
こういう曲を拾ってくれたことが、「20周年記念」の意味なのかなあと思います。
少女小説のサントラという性質上、昭乃さんファンにもこの曲を知らない方は多くいらっしゃることと思います。
ぜひ聴いてください。
これ1曲のためだけにでも、買う価値アリです。
パルムの樹 [DVD]
本当にすばらしいとしか言いようがない作品です。ただ賛否用論ある作品だとも感じます。
このパルムの樹を見て感動するのは、何かが欠けている登場人物達と同じ気持ちを抱いた方か達観した方だけではないかな。
私は前者の方でシャタのお母さんに感情移入してしまいました。
本編を通して分かることは愛される、愛することってすごく重要だということ。
愛されたいし愛したい、どちらかが一方通行になってしまうと歪んでしまう。
自分の存在があやふやで分からなくて、それは辛いことだから、残酷なことも、悲痛なことも、独りよがりでもしてしまう。
でもその主人公達の感情の荒ぶりは、愛情をいっぱいもらって注いで育った方にはあまりにも理解が追いつかないものだから、この作品を賛否用論にしている。
この作品を分かれ!などと言うつもりはありませんが、ちょっと視点を変えてみてもらってもいいかなとおもいます。その視点はきっと人生にとって必要なものだから。
もし自分が結婚して子供を産んで育てようとしたとき、反面教師としても名作としても心に刻んでいたい作品です。
音楽、作画ともに一級品でした。すばらしいです。