猿の惑星 (創元SF文庫)
私のような国語力の弱い人間が、少し古い海外の小説を読む際に一番ネックになるのが「読みにくい翻訳(昔はそれが正しいとされていたのでしょうが)」なのですが、この本は非常に読みやすかったです。
翻訳した小説を読むのが苦手なかたでも読めると思います。
さて中身にかんしてなのですが名作映画の原作ですので読み応えは十分です。
映画と違うところも多々ありますが、大筋は違いませんので映画を見た方が内容にすごく驚くシーンというのは少ないと思われます。
「ヒトとは何か?」というのをもう一度考え直すよい機会となると思いますので一読をお勧めします。
なお立花 隆氏の「サル学の現在」も併せて読まれるとより一層理解が深まると思います。
ただ唯一残念なのがこの作者(フランス人)が第二次世界大戦中に日本軍捕虜になったことからこのアイデアが浮かんだというエピソードです。
ついつい小説の主人公=欧米人、サル達=アジア人なのかと考えてしまって悲しい気持ちになりました。
『猿の惑星』隠された真実
懐かしい、そしていまでもじゅうぶんにショッキングな昔の映画「猿の惑星」5部作。そして、そこから派生したテレビドラマシリーズ。アニメシリーズ。アメコミシリーズ
のことこまかい紹介をしながら、シリーズの根源にはどのような狙いや苦労があったのかを掘り下げていく、シリーズのファンなら大感激まちがいなしの1冊。
でも、それだけではない。この本が発売されてからすぐの2001年9月、世界中をふるえあがらせたアメリカでのテロリズムが発生したが、まるで本書はそれを予言していたかのようにも読めるのである。
「猿の惑星」ファンはもとより、そうでないひとにとっても、いまという社会が猿の惑星ととなりあわせで、どうすれば破滅をのがれられるのかを知るのにうってつけの問題作である。オススメ!
猿の惑星 [VHS]
この映画からいろいろなSF映画がたくさん生まれた。
今となってはこの手の話はたくさんあるのだが
当時はとてつもなく衝撃的な結末だったのだろう。
今でも、あの特殊メイクの技術は劣っていないだろう。
SF映画の金字塔である。