コラテラル・ダメージ [Blu-ray]
悪魔と戦うエンドオブザデイズや6デイズなどつまらない作品が続いてさすがのシュワも人気に陰りが・・と思われていた時期の作品としては傑作と言ってもいいだろう。監督はハリソンの逃亡者のAデイビスということもあり、緊張感のある第一級のサスペンス映画となっている。前半シュワが潜入捜査する過程も面白いが、何と言っても後半のアメリカに帰ってきてからの展開がドンデン返しもうまく決まっており、手に汗握る展開で必見である。
ネリー・ザックス詩集
絶望、死……といった単語が多い。
明るくリズミカルな詩は、あまりない。
パウル・ツェランと書簡をやり取りしたのも、
これは当然の成り行きだったのだろう。
根底に流れるユダヤの血。そこから脱出しようとしながら、
ツェラン同様、精神を病む。
敵国語であるドイツ語で詩を書くことの矛盾……。
哲学的ではあるのだが、なぜかするりと言葉が入ってくる。
一体いつになったら
耳のうしろの
死の血管のなかに
眼差しを失った私の宇宙は
やすらうのか
ああ、目が黄昏しか知らないとき
人はなんとわずかしか理解しないのかしら。
脱出の準備ができたものを前に
窓や戸がはずれたように開く。
高価本だが、パウルツェランの詩集と合わせて読まれることを
お勧めします。
言葉の凄さと怖さ……そして優しさ。
それらが迫ってくる素晴らしい詩集です。
「良書を!!」という、出版社の「心意気」も感じます!
動物のためのアロマテラピー―コンパニオン・アニマルのための黄金律、猫・犬・馬・鳥に生かすアロマテラピーの実際
猫を飼っているので購入しました。
面白く読めました。
実践するのは難しそうですが、使ってはいけないアロマオイルなどは参考になりました。
暗くなるまでこの恋を [DVD]
アンジェリーナ・ジョリー、アントニオ・バンデラス主演プワゾンはこの作品のリメイクです。
ドヌーブ演じる初めて見る婚約者のあまりの魅力に完全に翻弄され、いつしか、手紙のやりとりからかけ離れた婚約者の性格や習慣、始まった結婚生活に疑いを持たず甘く幸せな日々を過ごす純真な男ルイ。
ジャン・ポール・・ベルモンド演じるルイが初めて見る婚約者を迎えに行く場面、船からそれらしき人物が降りてこないとがっかりしながら車に向かうと、目の前にシフォン素材のワンピースを着て帽子をかぶり、鳥かごをさげて現れるドヌーブの可憐さと美しさは、男性でなくとも心を奪われます。
男がある日帰ると女は消えていて、女がついぞ開けることの無かった彼女のトランクを壊し、やっと女が実の婚約者ではなかったことに気づき、混乱する男。
そして2800万フランを取り返すために女を探しにフランス本土に向かうが、、、
実は金よりも、女に逢いたかったのだ。
ストーリー展開はリメイク版がよりドラマティックですが、’69当時のフランス領の優雅な暮らしやフランス本土での街並みやファッションなどが、この男女を際立たせています。
当時26歳のドヌーブの美しさがあればこその作品。
ドヌーブの抑揚の無い早口のフランス語が心地よく、何度も何度も観てしまいます。
子供の頃、ドヌーブのポスターを部屋に貼って、どうしたらあんな完璧な顔になれるのか真剣に悩んでいたのを思い出します。