MARI FIRST(紙ジャケット仕様)
ご存知Charがジョニーとルイスを引き連れて(引き連れられて?)の参加です。
ルイスとのユニゾンは「からまわり」を思わせるほどです。
マリのファンキーな声と、Charのギターのトーンが良く合ってます。
佐藤準がローズピアノでプレーしている「ハニー」は流石にすばらしいの一言です。
Charのアレンジが生きた金子マリの最高のアルバムではないでしょうか!
B-ethics
金子マリの久しぶりのソロアルバムでプロデュースも彼女自身の意欲作。
先ず,目を引くのが豪華な作家陣で,忌野清志郎,,有山じゅんじ,高野寛,佐野元春,木村充輝,矢野顕子,さだまさし(!),チャーなどなど,金子マリの盟友や人柄,人脈の豊富さが伝わってきて,聴く前からワクワクさせてくれる。
作家陣も自分の個性を出しつつも,金子マリが歌うことをしっかり念頭に置いた曲づくりで,今この時代に歌うことの意味を伝えようとしているのが感じられる。
それは歌詞にしっかり反映されていて,有山じゅんじ,高野寛,さだまさし,それに金子マリ本人のものからメッセージ性が色濃く出ている。
ロック,ソウル,レゲエ,バラード,ブルースとあらゆるジャンルの音楽を飲み込んで聴かせどころ満載の今作にあって,白眉は「Bo-Sa-Tsu 」で,70年代のニューロック,アートロックを彷彿とさせる爆発力あるナンバーは,最近のロックでは聴くことが出来ない唯一無比のもので,金子マリのポテンシャルに心底ぶっとばされる。
このあとに続く「TAXI DRIVER 」は楽しいブルースで,「スモーキー・メディスン」の盟友チャーとの夫婦漫才のような息のあったボーカルの掛け合いは聴いていてニヤッとさせてくれる。
金子マリのボーカルの素晴らしさは言うまでもないが,音楽の力を信じている前向きさをこのアルバムからは強く感じた。
金子な理由
2年ぶりの新作はカバー曲アルバム。GSから歌謡ポップ、セルフカバー、ヒット曲と、まるでちょっとした日本ポップ、ロック史。一見散漫なようだが、取り上げた曲への彼女の思い入れが深い曲ばかりで(各々の曲への自身のコメントもあり)、既知のベテランミュージシャンの抑制の効いた演奏をバックに、マリの年輪を重ねたハスキーかつ切れの良いヴォーカルが絶品!
一曲一曲の完成度が高く,彼女の持つグルーヴ感が聴く者の心を掴む。ゴリ、ゴリッとしたロック感覚の曲もいいのだが、あの岡本おさみ作詞、森園勝敏作曲の11、上田正樹の12(ギター:有山)には泣かされた。
ああ、大人のロックっていいなァ (マリと同じ歳の中年おやじだけど、何か!?)
Komecetera 米米CLUB大全集 Vol.1 DEBUT [VHS]
タイトルの台詞は、ビデオ中の発言。
ライブハウスが主な舞台だった米米には、一般のホールでも
だだっ広く感じたのでしょう。まさか将来、自分たちがアリーナライブをやる事になるなんて(しかもチケットはプレミア級)
まだ想像だにできない頃のライブが収録されています。
とにかく叫んで踊りまくってます、見ているだけで汗が出るほど。
派手な仕掛けやセットなんてやりたくてもできない頃ですから、
ネタもチープで密室的。でもそれが逆にくだらなさを高めていて
異様に面白いです。真面目くさって怒鳴るカールスモーキー石井と
それを喜ぶお客さんたち・・・考えてみると凄い光景だな・・
女装したギターはいるわ、写真撮ってるわ、観客席でホーン吹くわ
大人数でやりたい放題。勝手に内輪で楽しんでいる感じです。
この頃の米米には、後に周囲が評価した「お客さんのためのプロ意識」なんてまだまだ形成されていません。でも、とにかく自分たちが
楽しみたいんだ!ってゆー米米のパワーがビシバシ伝わってきて
本当に刺激的なライブになっています。
30分しか収録されてないので、やや物足りませんが、
怖いものしらずだったデビュー当時の米米が見られる貴重な1本です。
2050年のわたしから
かの司馬遼太郎氏は未知の分野について学びたいときに、まずその分野の子供向けの本を求めた、とどこかで読んだことがある。子供向けの本は専門用語や理論の流れなど難しいことを、その分野の専門家が過不足なくわかりやすく書いているからなのだろう。
この本もきっとこの夏休みの自由研究用に大いに役立つのだろうと思うが、大人が読んでもうならされてしまう。現実はもっと複雑で、さまざまな要因が組み合わさり進行してゆくのだろうけれど、わざとすべてを単純化することにより、非常にわかりやすい未来の社会をシミュレーションしている。子供には刺激が強いかもしれない。親は読ませっぱなしにしないで感想を話し合うなどのフォローをしないと危険のような気がする。
それでもやっぱり…もし私が総理だったら、「地域振興券」なんぞを配る代わりにこの本を日本の全世帯に贈呈します。しかし、その翌日から職務のすべてを針のむしろに座る気分でおこなうでしょう。ああ、怖い。