あなたの生き方を変える断食の本
己が生きるために、生き物を殺し食べる。これは、あさまし行為だ。だから、ただ断食がしたくなった。かといって「断食は、小さな死」―食べることを断つのは、すなわち死を意味する。
一日断食をした。断食当日は、水のありがたさに感謝した。それもつかの間、翌日の復食の朝、貧血を起こして立ち上がれない。フラフラする体をが治そうと、パンを口に押しこんだ。そして元気が戻り始めると、ひもじくなる。さらに食べると楽になるが、殺生したと苦しむ。
「断食」を終え、今も生き物を食べている。ただ、無駄食いはしない。そして食前、手を合わせる。「小さな死」の体験は、著者の言うとおり生き方を変える。