Show Your Hand / How Sweet Can You Get / Average
私がAWBを初めて聴いたのはご多分に漏れず「Pick Up The Pieces 」(Disc2−13)でした。カッコイイという以前にローティーンの私にはダンス・ミュージックはオトナの聴くモノと思っていたのです。ところが、少年の道徳観にも見合う(?)当時のアイドル、エリック・クラプトンのカムバック・アルバム「レインボウ・コンサート」のバックバンドもデビュー直後のAWBだったのです。当時は?マークがついたままでしたが、後年ポール・マッカートニー等、大物ミュージシャンがパブロック・バンドのメンバーを起用することが多々あったことに気付いてパブロックに嵌ることにもなりました。
本CDは、ディスク1にデビュー作「Show Your Hand 」(1973)、ボーナス・トラックであるデビュー前のファースト・セッション(1971録音、ヘイミッシュ・スチュアート加入前)、ディスク2に2003年に「The Clover Sessions」として発掘された「How Sweet Can You Get 」(1973録音)、そして大ヒット・アルバム「Average White Band 」(1974)という構成。個人的には、ディスク1のファースト・セッションを冒頭にもってきて、クロノロジカルにした方がストーリーは見えやすかったと思いますが、それは枝葉の問題。エドセルのこのシリーズは、構成、ライナー共に充実していて全部揃えたくなります。
ディスク1のボーナス・トラックや「How Sweet Can You Get 」はオリジナル・アルバムとダブる曲も多いですが、アレンジの違いを聴き比べるのも一興。特に後者との比較はアリフ・マーディンのプロデュースの良い意味でのコマーシャリズムが発揮されています。でも、私のようなパブロック・ファンからすると、ブレッカー・ブラザースやラルフ・マクドナルドの加わったサウンドはゴージャス過ぎる(過ぎることはないんだけど)気もしました。
ファンク系パブロック・バンド、ココモやゴンザレスの先輩格としてのAWBを捉えられるには絶好のCDです。もちろん「Pick Up The Pieces 」に参ってしまったあなたも必携ですよ!
トゥナイト:ジ・アヴェレイジ・ホワイト・バンド・イン・コンサート [DVD]
2000年ロサンゼルスでのライブ映像。
オリジナルメンバーはAlanとOnnieの2人になってしまったが、この2人が生み出すグルーブは健在。
また、再結成後の参加メンバーとしては比較的古株のEliot Lewisのヴォーカルもハミッシュ・スチュワートに負けず劣らずよい。
若いドラマーのAdam Deitch、サックスのFred VigdorともにしっかりAWBサウンドを理解、表現しようという気持ちが伝わってくる。
あまりライブでもアレンジは変えないほうだと思うのだが、Let's Go 'Round Again は彼らにしてはアレンジを変えていると思います。
超おすすめです。
Average White Band - In Concert [DVD] [Import]
2000年7月17日のロスの『ブルースの家』でのライブです。中心メンバーのアラン・ゴーリーが、ベースにギターにボーカルにと最高のテクを披露しています。70年代ホワイト・ファンク・バンドで解散、再結成を繰返しながら今も活動している唯一の『平均的・白人・バンド』に拍手を送りたい。DTS、5.1サラウンド対応で101分 但しリージョン1です。国内盤も出ています。
In Concert [VHS] [Import]
2000年7月17日のロスの『ブルースの家』でのライブです。中心メンバーのアラン・ゴーリーが、ベースにギターにボーカルにと最高のテクを披露しています。70年代ホワイト・ファンク・バンドで解散、再結成を繰返しながら今も活動している唯一の『平均的・白人・バンド』に拍手を送りたい。DTS、5.1サラウンド対応で101分 但しリージョン1です。国内盤も出ています。
Live at Montreux 1977 [DVD] [Import]
AWBの全盛期のライブが映像で残っていたとは…。1977のライブ盤『パーソン トウパーソン』のラインナップでのモントルーライブとは信じがたい。
内容の演奏は素晴しく特にボーナストラックにおける20分に渡る『TLC』は、既発のライブ盤を遥かにしのぐ充実した演奏です。
全編に漂う彼ら独特のグルーブ感に
是非とも浸ってください。絶対損はありませんよ。