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Works of Igor Stravinsky
買ってびっくりこれは大したもの。
リハーサルの音源やほぼ聞く機会のない小曲などまで網羅され、本当にすごいアーカイブです。
(春の祭典は初版 火の鳥組曲は45年版のみです)。
これを買った時2800円でしたが、これに入ってるアゴンの音源の入ったLPを昔3000円で買ったのを思い出しました。
いい時代になったものです。
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ストラヴィンスキー:作品集
「火の鳥」を演奏するので参考のため購入。
1919年版は、ストラヴィンスキーが1910年版を少し書き換えたもので、言ってしまえば原曲から書き換えるにつれてその曲はわるくなっている。
一般的に1919年版が一番知られている火の鳥だと思うが、このCDは非常よく演奏されていると思う。
春の祭典では、カラヤンの巧みな棒さばきが目に見えるようだった。
マゼール・カラヤンなど、名指揮者によるこのCDは間違いなく名盤であるといえる。
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Stravinsky: The Firebird: Original 1910 Version (Dover Miniature Scores)
ストラヴィンスキーのスコアが、この価格で買えるのは魅力です。
ストラヴィンスキーは、1971年に亡くなっているので、著作権が切れるのは当分先です。従って、日本版が出版される可能性は当分なく、輸入版に頼らざるを得ませんが、そのときに頼りになるのがこのDOVER版です。
この価格は、日本版が出たとしても、それ以上に安いと思います。楽器店の店頭に並んでいる輸入版(DOVER版も含めて)は、何故あんなに高いのでしょうか? この輸入版スコアは、最大のお買い得商品だと思います。
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Stravinsky; The Rite of Spring (Dover Miniature Scores)
B5判で5000円はしたブージー版をずっと使っていた人にはうれしいB6版スコアです。
値段も格安。印刷はちょっと汚いですが、ちゃんと読めるので問題ないです。
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ストラヴィンスキー:春の祭典/ペトルーシュカ
ご承知のとおり、ブーレーズにはより新しい録音の「春の祭典」「ペトルーシュカ」のディスクがあります。本盤に比べると録音は優秀、オーケストラのミスもより少なく、音程の精度も上がっています。ブーレーズも余裕綽々で、ゆとりさえ感じさせる貫禄の演奏です。しかし、感銘はこの旧盤の方が圧倒的に上です。新盤の演奏の精度や優秀録音をものともしない生命感が旧盤にはあります。ブーレーズの演奏はよく理論的、分析的といった評価がされますが、それに加え、70年代までのブーレーズの演奏には鳥肌が立つような凄みがありました。ブーレーズという音楽家の究極の「春の祭典」「ペトルーシュカ」を聞くなら、この旧盤だと思います。