この醜くも美しい世界 05 [DVD]
やはり…学校と来ましたか…。
此処にはない何処かに其処はあり。
ブルマーってとっくに廃れたのに漫画の中では健在なのです。
ガイナックスは常にこういう端緒とも言うべきアイテムを所々か或いは敢えてどころか、態と見えやすいところに置きたがるんですね。
見る人はオタク。現実世界から切り放されてしまっているのに敢えて、共通言語的な理解の断片を置くことで、
一種のパラレルを味わわせようとさせるんですね。
ここでほぼ役者は揃いましたな。
アイオニオスよ…漸く人前で言葉を喋れるようになったか…。
へ…?
この醜くも美しい世界 2 (ジェッツコミックス)
アニメ版は見たことが無いのですが、面白かったです。
次の三巻目で終わるそうなので、長編より短編が好きな人
(僕みたいな人)にはお勧めします。
原作がアニメなので話の内容もしっかりしています。
ポスト「エヴァンゲリオン」症候群作品です。
この醜くも美しい世界 DVD-BOX
学校に通うことになったヒカリ。
「外の世界には様々な色がある」
と期待し、胸躍らせていた彼女だが、学校生活を安寧に
過ごす生徒達を見ているうちにその期待は薄れ始め、そして…。
再び、もう1人の彼女が目覚める。
第五話は非常に身近なカタルシスが描かれていたと思う。
誰もが一度くらい考えたことのある、学校や会社に行きたくない…
という憂鬱感。行きたくなければ、無くなってしまえばいい…という
稚拙ながらも、まさしくその通りの憎悪にも似た感情。
社会のルールに従っている限り、逃れられない運命。
それを断ち切るためにヒカリは宇宙からやってきたのか?
平凡な学生生活描写は、どちらかと言うと80年代のアニメに
よく似た雰囲気があって、ノスタルジィさえ覚え、懐かしい気分に。
第六話のキャンプはやや強引な方法で温泉を出したが、
これも逆に焦らさずに視聴者サービスを提供していると考えれば
潔いのではないのだろうか?
今はこれでいい。退屈な日々を、大切な誰かと過ごす。
いつか、その当たり前だった日々が、とても懐かしく思える日が
きっと来るはずなのだから。この巻はジュブナイル色が濃く、満足できた。
この醜くも美しい世界 01<初回限定版> [DVD]
とにかく話題を振り撒いたアニメ版「まほろまてぃっく」と対比せざるを得ない作品。テーマはまるで違うが、その作品作りがあまりにまほろと被る。
制作や声優がほとんど同じ、繰り広げられるエピソードも同じ。
とてもガイナックス20周年記念で作った作品とは思えないくらい、自家パクリの連続。
毀誉褒貶の激しい、それでもパワーあふれる作品だった「まほろ」のあの力強さはまるでない。
TV放映が終了し、作品全体を見渡せるようになったとき、多少なりとも評価が変わるのか。
多分このまま凡庸な作品として終わるだろうが・・・