花嫁は厄年ッ! [DVD]
首都テレビのベテランアナウンサー武富明子(篠原涼子)がある日、突然降格させられてその理由が後任の彼女が君より若いという理由で、バラエティー番組「農家の花嫁潜入」で明子の学生時代の恋人一郎(矢部浩之)の福島の農家安土家に潜入してルポをするという設定が奇抜でなかなか面白い。
安土家の人々が、純粋で正直な、なにか聞くと「それを私に聞くの」という母親幸恵(岩下志麻)をはじめ火曜日のサスペンス女香里、明子の友達希美(松島尚美)、個性的な一郎の弟次郎(小山慶一郎)など、いろいろと明子を取り巻くからみが非常に面白い。
最初は明子は一郎の母とことばでバトルをしていた明子はこの番組を終わったら、首都テレビ部長の「必ずレギュラー番組を持たせてやる」という約束で首都テレビに帰ることを考えていたが、安土家の温かい人たちと農家の花嫁修業にもなれて、次第に母幸恵を慕うようになり、一郎の自分に対する優しさに触れて、とうとう安土家の嫁になることを決める。
珍しく母親を全面に持ってきて、明子が次第にお母さんと言って慕う場面、終わりに近い場面で母が倒れ入院した時、安土家の明子、一郎、次郎、桃子をはじめ皆が病院にいき、明子が私は花嫁姿をここでお母さんに見てもらいたいといってささやかな結婚式を挙げるところは涙が流れ、最近忘れていた母親の立場と有難味を皆が考えるいい機会になったと思うほど、あたたかで純粋な素晴らしいドラマである
Astaire
リーダートラックはドラマの主題歌にもなっているポップナンバーだ。
ただ主題歌にも使われているためかロック色は若干後退し、リズムもさほど、グルーブ感もなくおしゃれなナンバーに仕上がっている。
だからといって物足りなさは感じずにSUEMITSUの楽曲のセンスには唸らされてしまう。2曲目はお得意のパンキッシュナンバーで自然と体が動くそんなナンバーだ。SUEMITSUのメロディセンスはとにかく絶品でピアノがそれをうまく表現していると思う。