なるたる(1) [DVD]
鬱マンガで名高いなるたるのアニメ
他の方のレビューなんかを拝見すると、原作に忠実らしいですね。
見るからに中途半端ですがww
しかし「なるたる」ってこういう作品なのかーと知るには丁度いいと思います。
アニメから入り、これよりも更に深く暗く陰鬱の世界に足を踏み入れたいと言うのなら原作を買う。
いや、これ以上無理だと思うならアニメで自分なりの解釈をしてみたり。
しかしたったの13話だと言うのに1話目との差がありすぎですねww
1話目を見た時は本当に鬱なの?って思ってました。
まぁとにかく、「なるたる」の入門編みたいな感じで見るといいと思います。
なるたる 全12巻 完結コミックセット(アフタヌーンKC )
ある日、主人公は、海で星型の謎の生物と出会う。
不思議な力を持つ生物と過ごすうちに、同じ境遇である(生物の姿は、その所持者の深層心理に影響される)様々な人物と出会い、戦い、物語は進んでいく。
ただそれだけ、ということではないが、グロイ。肉体的にも、精神的にも。
覚悟して読んだほうが良い。
表紙に小さく書かれているが、タイトルの「なるたる」は「骸なる星、珠たる子」の略である。
精神的に負荷がかかるものが苦手ならば、徐々に読んでいくか、6巻まで買うことをオススメする。それで判断して欲しい。
別にそういうのは平気だ、もしくは鬼頭作品が好きだという人は、全巻買いで良い。
個人的には便利なシステムだと思うので、コミックセット、良いと思います。料金的には別にお得じゃないけどね。
好みが分かれる作品だと思う。
1巻のレビューが別にあるので、そちらを読んだらよく分かる。
ただこの作品を、作者の価値観は歪んでいる。としかとらえられない人は、頭が固いと思う。
力を持った人間が考えることを想像してみれば、作者がどれだけ考えて作品を作っているかが少しはわかるはずだ。
その力を隠す、おびえる、己の為に使う、誰かのために使う、利用する、利用される。
そもそも、その力とは何か、何故与えられたのか。深く考えられているゆえに、作者の思考が透けて見える分、反発する人は反発するのだろう。
しかし例えば思春期の子供が読んだとして、受ける影響は、あまり良くないものが多いかもしれない。
深く、多角的に、物事を、人生を、人と言う存在を考えられるならば、何の問題もないはずだ。あくまでこれは一つの作品に過ぎない。
どうとらえるかはその人次第だ。素直に「なにこれすげー」とか「グロイわー、うけつけねぇ」で済ませてもいい。
ただ人に薦められるかと言われると、よほど仲良くない限り、無理だw
余談だが、ジャンプSQに鬼頭さんのインタビューが載っていた(読み切りを連載した号)
「グロく書こうとしてる訳じゃないんだけど、自分の考えた設定があって、それをもとに現実的に考えていくと、自然と鬱な展開になってしまう(笑)」
みたいなことを書いていた。
なるたる(7)<限定版> [DVD]
ここまで、原作を非常に忠実になぞったアニメでした。
コミックとアニメというメディアの違いゆえに、忠実になぞるといっても、その雰囲気を正しく再現するのは難しいのですが、やりとげていました。
ここまでは。
で、ここでいきなり終わるのは無いだろう。(^^;
まずは、原作に忠実だったゆえに、ここまでではアニメを選択する意味というのはあまりありません。原作だけ読んでいれば、同じものが得られるうえに、物語の最後まで読めるのです。
なので、今後終盤に向けてコミックでは概念というか世界観が先行しがちでドラマが薄れてしまった部分を、アニメとしてどう魅せるかに注目したいところだったのです。
いろんな側面で解釈の余地がある原作を、アニメはどう解釈してみせるのか…
なので、ここで終わってしまっては、このアニメは「コミック読んでれば必要無い」「途中で途切れたもの」になってしまうのです。
ここまで原作を雰囲気まで忠実に再現してきたことが、かえってマイナスになってしまうのです。
コミック抜きでアニメだけで見れば…非常にできがいいけれど、尻切れトンボだったアニメ、ということになるでしょう。
よくあることです。(^^;
なるたる(1) (アフタヌーンKC (186))
この漫画、どのジャンルに入るんでしょうか
アクション? SF? サスペンス?
私が感じるのは、「恐怖」なんです
思春期になるかならないかの少年少女が、大人(権力)が
どうがんばっても太刀打ちできないほどの ちから(武器・龍の子)
を「ふと」持ってしまいます。
その力をある少女は、自由時間さえくれない両親へ
いじめをしていた同姓のクラスメートに使ってしまいます。
またある少年は、「人を殺める」ことの快感におぼれていきます
子供(?)ゆえに「使ってみたい」「どうなるか見てみたい」
「使ったらどうにかなるかも」無垢なるがゆえ
「そんなこと 簡単よ」とちから を使ってしまい
「どうしようもなくなった恐怖(後悔)」が
繊細な線で書かれた登場人物に降り注ぐ
読んでいる方も内臓に冷たい塊を覚えます。
「復讐」「快感」「大人の道理」「子供の思い」
「加害者にも被害者にもならない立場」
感じるところは多々あります。
キッズステーション アニメ「なるたる」サウンドトラック
『なるたる』というSFファンタジーアニメを知ってる人には待ちに待ったCD。 まったく知らない方には仮想空間を旅する時のBGMに必携の1枚。 元気印のテーマソングや独特の世界観を持った全30曲の音楽達に、きっと魅了されますよ。