瑠璃龍守護録 花嫁様のおおせのままに!? (ビーズログ文庫)
表紙からイメージしていたのとはちょっと違いましたが、
良い感じにラブコメしていてニヤニヤと楽しく読めました。
表紙とあらすじで、なんとなく凛々しくて耽美なヒーローを
イメージしていたのですが、読んでみるとそうでもなかった(笑)
基本はクールかもですが、結構感情の起伏が激しく、表情豊かです。
言葉遣いも割と粗野だったりして、態度も威圧的。
けどだからこそ、例の場面での洗練された所作が際立ちます。
ヒロインの鈴花も、表紙では凛としたイメージだったのですが、
実際は結構落ち着きがなくわたわたしているシーンが多いです。
けれどそういうところが可愛いと思える女の子でした。
普段は黎鳴がふんぞり返っていて、鈴花はひたすら低姿勢です。
(形だけとはいえ)夫を一途に思う妻(途中から)って感じで好きです。
そんな関係が例の場面で逆転しちゃうのが面白い。
そりゃ腹も立つよなあと。黎鳴がちょっぴり気の毒でした。
脇キャラもクセのある人たちばかりで、今後の展開を盛り上げてくれそうです。
私的には夕紅がお気に入り。彼女には色んな意味で期待しています(笑)
ストーリー的にも続きそうな感じですし、続編を楽しみにしています。
瑠璃龍守護録 お守りします、花嫁様!? (ビーズログ文庫)
「邪妖がはびこるのは理に逆らう『半仙王子』の存在のせい」と言う流言を払拭し騒動を収めるため、氏州は青萍の街へ向かう黎鳴、鈴花、王太子元陽、真動ら兵士と道士団一行。
鈴花は凛々しく兵士の男装、夕紅も青年姿です。
青萍で彼らを迎えたのは、流言を広める『蒼天党』の党主壮天醒。彼は廃された前王朝の王太子の息子だった。
巫女の託宣により天命を受け若返った姿で、街ではその力によって死者が生き返り人々の心を掴んでいる。結界が張られ黎鳴の望気も利かないなか、鈴花も死んだはずの父と再会する・・・。
アウトロー王子だった黎鳴の嫁効果を、父王は実感しています。それでも黎鳴やっぱり兄含め他人にはまだ厳しくて。兄の殿下は身内としても上に立つものとしても出来た人物なので、兄と弟で分担協力すれば最強そうなのに先は長そう。
肝心のラブ、黎鳴はうっかり場所柄も考えず小黒になって近づいちゃったり、かなりストレートに矢印な言動をするけれども、謙虚嫁の立ち位置は変わらず。弱腰の壁は厚いです。接近シーンはあれども停滞中、焦れと言えば焦れなのかな。
気になる飛燕も絡んで来るけれど、あのしゃべりが軽い新キャラさんといい、もっと大きな黒幕がいそうです。