ミミ正 ─吉祥寺で暮らすミミと正太郎の物語─ (ホームコミックス)
こちらはWEBで連載中なので、いつでも試し読みができますね。
わたしはコミックの表紙買いで、WEBの件はコミックで知りました。
コミックの特典としては
・モノクロ数ページですが、ネコたちの写真が掲載されている。
・描き下ろしがある。正太郎くんのお話です。
くらいしかありません。
ですが、あえて紙で読むのをおすすめしたいです。
というのは、
いしかわ氏のネコたちに対する穏やかで温かい目線(いしかわ氏の作品としてはちょっと珍しい)は、
やはり紙の感触とセットなのではと思うからです。
実を言うと私は100%犬派なのですが、
抵抗なくこの二匹が可愛く思えてきます。
ネコ好き作家特有の「すべてはネコ優先」的な押し付けがましさもなく、
こちらまでほっとする思いがします。
このさりげなさが心地よいのでしょう。
2巻が楽しみです。
そしていつの間にかいしかわじゅん、三度目の結婚してるし(笑)。
漫画ノート
あと書きにも書かれていることですが
この本はただの漫画評論集ではありません
著者であるいしかわ先生が漫画の周辺や漫画の作品について語り
漫画家である先生のエッセイであり交友記であり自伝でもある作品です
だからそこかしこにあるただの漫画評論とは格が違う、
漫画好きににはこたえられないエッセンスがたっぷりつまっていて
読めば読むほど先生の漫画愛が伝わってきて
「ああ漫画が好きで生きてきた俺はやはり間違ってはいなかったのだあ!」
と岸壁に立ち太陽に向かって叫びたくなるような一冊
さらにいしかわ先生はこの中で自分の衝撃的事実を告白!
中身を知りたい方は
もう何も言わず買って読むしかないでしょう!
僕はこれから「漫画の時間」からもう1周します
葛西純プロデュース興行~Blood X'mas 2011~ [DVD]
この興行は生観戦しました。個人的にはMASADA選手目当て。集客は昼間のアイスリボンより少なくて寂しい入りでしたが内容的にはかなり良い大会でした。
最近のMASADA選手は良く言えば円熟の境地、悪く言えば丸くなって物足りない印象が有ったのですが・・。
今回は竹田誠志選手というこれ以上ない相手を迎え完全にリミッター解除、狂気全開の壮絶な試合をやってくれました。
彼の動きは一見すると雑で手加減無しのように見えますがよく見ると相手に致命傷を与えないように細かい所に気を配っています。しかし、パッと見た分には一切、遠慮や配慮が全く無いように見えるのが彼の凄い所です。
プロレスを観ているとプロレスが好きな人間でも興醒めする瞬間が有るのですが彼の試合でそう感じる事は稀です。ここ数年の試合では殆ど無いと言っていいかもしれません。
自分にとって彼の試合を見る事は良質なホラー映画を観る事に等しいです。フルパワーでトラッシュ缶やキーボードを叩き付ける時、竹串を脳天に口の中に無造作に突き立てる時、「悪魔のいけにえ」の中でレザーフェイスが捕え
た男性を牛肉を掛ける鉄のフックに無造作に引っ掛けるシーンが脳裏に蘇るのです。・・・・長々とMASADA選手の事を書いてしまいましたがこの大会の主役である葛西純選手の試合も凄かったです。
昼のアイスでは「サンタさん」に合わせてオタ芸的なダンスを披露して笑いをとり、一転して夜のプロデュース興行では最大落差のバルコニーダイブを繰り出し極限のデスマッチで観る人の度肝を抜く。
こんな事、世界広しと言えど葛西選手以外のレスラーには出来ません。締めのマイクで夏のトーナメントで優勝出来なかったら引退する発言(しかも撤回無しと念押し)も飛び出したが・・・。今は奇跡が起きる事を信じるのみです。
このDVDの収録時間は約112分。サムライTVの放送から入場シーンをカットした内容でした。
吉祥寺キャットウォーク 1 (ビームコミックス)
もっともっと注目すべき一冊です。
読解力豊かな漫画読みなら(特に若い世代)この漫画独特の時間を楽しめるでしょう。
やっぱ巨匠は違うな、とかそんなことじゃなく、作者が描く繊細な表現に力を感じる。冒頭のカウンターのシーンなどでそれがよく出ていると思います。
いしかわじゅんさんは『ファイヤーキング・カフェ』と言う本を何年か前にリリースされました。 そこでもあった、人と人とが切なく絡み合ってゆく話作りに感動した僕は、同じ時間を感じる今回の作品に可能性を感じます。 これからも期待していきたいですね。 素晴らしかったです。