シネマ・セレナーデ
ご存知の方もおられると思いますが、オバマ大統領の就任式にイツァーク・パールマンとヨーヨー・マがそろって演奏していました。二人のことですから、すばらしい演奏だと思います。
このアルバムは、すばらしい名曲の数々で、どれもパールマンの名演奏を堪能できると、思います。クラシックの演奏と違ったパールマンの包みこむような演奏を聴きたい方には、もってこいの作品だと、思います。
話はそれますが、就任式の演奏は屋外で演奏するのではなくて、屋内の演奏を中継してほしかったです。そのほうが、いい演奏が聴けたのではないでしょうか。私の個人的なわがままですけど・・・。
Schindler's List
スティーヴン・スピルバーグ監督によって映画化された"Schindler's List"(邦題:シンドラーのリスト)の原作。英語のレベルは、Penguinシリーズでは最高の位置づけになっているが、比較的平易な言い回しで書かれている。高校生から読める程度の内容。
舞台は、第二次大戦下のドイツ。ナチスによるユダヤ人迫害は日々進行していく中、果敢にも実業家オスカー・シンドラーは一人でも多くのユダヤ人を救おうと試みる。
シンドラー自身は、金髪で背の高い、ナチスにとって理想的な「ドイツ人像」そのものの容姿。しかし、ナチスの姿勢に納得できない彼は、自らの工場にユダヤ人を労働者として雇いいれる。そして、自分の工場はドイツ軍に必要不可欠な物資を製造しているとし、工場の閉鎖を回避。工場は、ユダヤ人にとっての一種の<聖域>となった。
彼のビジネスマンとしての圧倒的な人脈力や常に一枚上手のかけひきは圧巻である。そして、何より自らの利益も危険をも省みない姿は、読むものに感動を与える。
私はシンドラーのリストに載った (新潮文庫)
映画を観て買う人が多いと思います。が、本書は映画とは別の切り込み方で、映画「シンドラーのリスト」に載った人たちと周りの人間(親兄弟や親戚)のその後の人生の転移や、人生観などを書いています。映画と同じような起承転結を期待すると外れます。ホロコーストを生き抜いた人々のその後の人生集、という形で評価されるべき本です。
ラプソデイ-クラシック・パールマン
パールマンの演奏ですから、当然のことながら幸せな気分になれます。
録音も1990年代後半以降がほとんどなので、円熟したまろやかな美しい音色がひときわ沁みます。
選曲もちょうどいい具合で、ポピュラーになりすぎず、それでいてリラックスして楽しめました。
ウィリアム・ウォルトンのカンツォネッタ、それからパガニーニのヴァイオリンとギターのためのカンタービレ、
それからヨーヨー・マのチェロとのアンサンブルが楽しいユーモレスクが私のお薦めです。
シンドラーのリスト スペシャル・エディション [DVD]
映画公開から何年も経った今でも・・・主人公のシンドラーが、「もっと救えたかもしれない」と、涙して苦しみ悔やむ場面が脳裏から離れません。。。あのような状況下で、このような人がいたのだと・・・そう思うと、どんなに殺伐とした世の中であろうと、人間は愛することができうる存在なのだとかろうじて信じることを可能にさせる、最後の砦のような人物だと感じる作品でした。
ナチスに抵抗した白バラ学生運動のメンバーなどとともに、これからも僕の心の一つの灯台のような存在でありつづけると思います。なんだか、表現の仕方が稚拙ですみません。。。でも、うまい表現をみつけようと思うと、この映画から得たものをダイレクトに伝えられない気がするのです。。。ぜひ多くの方にごらんになっていただきたいです。