本質眼ー楽天イーグルス、黒字化への軌跡
人材ビジネス「インテリジェンス」の創業者であり、現在は楽天球団社長を務めている筆者。
プロスポーツチームの経営を成功させるためには、強いチームになること もう1つは愛されるチームに」なることだと筆者は考え、それぞれに関して、楽天が行ってきた取り組みや今後の計画が紹介されています。
読み進めるにつれ、私が思いを強くしたのは、本来顧客からの目線で考えれば、楽天が行っているこれらの取り組みは別段特別なことではなく、何年も前から他の球団で行われていても何ら不思議がないようなことばかりであるということ。
楽天での取り組みがどんどんと他球団に波及して、プロ野球の人気向上につながっていってもらいたいものだと思います。
また、本書では、全体最適を考えることが出来ない組織構造のゆがみ、ビジネス感覚を持った人材の不足等といった、日本球界の抱える問題についても多少の指摘がなされていますが、欲を言えば、もう少しその部分について掘り下げてもらいたかったなと思いました。