GENNY HANIVER (GEIST014CD)
中古レコード屋さんのエレクトロニカの棚に面だししてあったので、てっきりモロにそっち系の音楽だと思って手に入れた一枚。しかし、予想は少々、違っていて、いわゆる典型的なエレクトロニカというには、耳に残る美しい旋律や音の丸っこさがあり殺伐とした風景が見えることはない。まあ、そもそもエレクトロニカを究極に乾いた音楽として認識していた自分が、曲解していたわけだが。そんなわけで、これはレイハラカミよりも、もっと分かりやすい日本的な情緒のあるサウンドスケープだと言えよう。
半野喜弘のように歌モノはないが、それらがなくとも、ここには歌心が溢れている気がする。荒涼とした雪原や砂漠をイメージさせるエレクトロニカを求めている人には向かないが、日本の田舎の山々などの懐かしさが味わいたい人はぜひ聴いてもらいたい。
巨人のドシン―世界のツクリカタ・アソビカタ (Nintendo DREAM×Nintendoスタジアム任天堂ゲーム攻略本)
ゲームシステムの解説、操作は勿論のこと、ゲーム内で発生する自然現象や集落を発展させると建造されるモニュメントの紹介が写真付でドシン&ジャシンに別れて紹介されています。
自然現象の防止方法や対策、住民との付き合い方、クリア後のオマケの解説もあり。サイズは大きいですが見やすく良い内容ですね。
面白いのが色々なシチュエーションを想定して作られる特殊な環境の村の作り方。これを参考にしたらきっと自分の好きなドシンワールドを建造できます。
オマケで付いてくるCD-ROMはパソコンを使って攻略本の一部を調べられます。壁紙やペーパークラフトなどもあってお得かも。
巨人のドシン (ワンダーライフスペシャル―任天堂公式ガイドブック)
ほとんどがQ&A形式の読み物になっているので、攻略本というより、
遊び方本という感じです。
もともと好き勝手に遊ぶゲームなので、
「こんなことができます」とか、モニュメントの条件とか、必要なことは
たいてい載ってると思います。
開発者の飯田さんのインタビューや、本秀康さんのかきおろし漫画なども載って
いて、けっこう豪華な攻略本です。
巨人のドシン
昔から、「デカくなりてぇなぁ」「ウルトラマンとかって、楽しそうだよなぁ」そう思っていた。家の前にある高い電柱をいつも見上げて、あの高さがうらやましかった。
「巨人のドシン」では、最初20Mほどの小さめの体から始まる。チマチマと土地をアゲたりサゲたりして、村人に好かれようと努力を重ねる。小さい体だと、遠くを歩くのにも時間がかかるし、パワーが無いからできない事が多い。
「デカくなりてぇなぁ」
しばらくして、大きくなっていく巨人(僕)。土地をアゲサゲするのも楽になって、力も強くなる。そして、村人の住んでいる集落に遊びに行ってみた。
すると、ちょっとしたミスで集落の建物を踏み潰してしまう。デカすぎるから集落が小さすぎるんだ。すこし歩いただけで、村人を次々と圧死させてしまうんだ。叫び声が響き渡って、憎しみが巨人をより大きくしていく。
なんなんだよ!!上手く歩く事もできないじゃないか!!
…そのとき、僕は「ハッ」とした。
小さいと、不便で便利だ。大きいと、便利で不便だ。
このゲーム、僕はスゴくそれを感じた。それは、実際の世界でも繋がることだ。僕は背が低いのに小さなコンプレックスを持っていたから、この収穫は大きい。