星降る草原 (ハヤカワ文庫JA)
グインサーガを読み始めたのは、大学生のとき。木原敏江先生の人物画に魅せられて、なんとも膨大な物語に足を踏み入れてしまってから・・・ン十年。
栗本先生亡き後、諦めていたグインサーガの世界を再び読むことができるとは感動です。それも、登場人物の中で一番肩入れしていた『黒太子スカール』の幼少時代が読めるなんて。(T_T)
草原の民の暮らしを知ることもできたし、スカールとリー・ファの深い結びつきの原点となる出来事には、胸が熱くなりました。
本編の草原は、不穏な空気を孕んだところでしたが、時代が少し遡って、より神話と人間が近くに共存していた時代の、草原を渡る爽やかな風に吹かれているような心地よさを感じました。
ナチュラルな妊娠~ 赤ちゃんを上手に待つ10のヒント (ヴィレッジブックス新書)
自然妊娠に取り組まれた一人の作家から
赤ちゃんを望む人に向けたメッセージと提案です。
専門家でもなんでもないために、そこには、
科学的根拠やデータなど一切ありません。
不妊関係の本は、これまでにも何冊か読んできましたが、
基本的にはそれ程違いは無いように思います。
しかし、本書は少し違います。
それは、作家としての職業柄か、人間(の本質?)
というものをとてもよく観察されてきた結果が
上手く取り入れられているのです。
高額で辛い不妊治療の話を聞く機会が多くありますが、
自然妊娠できるための体とココロの状態管理、
これがまず最優先の取り組み事項のはず。
ついつい、他のことに手を出してしまいたくなるかも
しれませんが、ぐっとこらえて、本書の提案を
まずは試されることを個人的にはおすすめします。
自然妊娠が微妙と思われている年齢の方にも
本書は確かに役立つとは思います。
しかし、あくまでも我々は動物であることを
考えると『卵巣と卵子の老化現象』から
目を逸らすことは出来ないことだけはお忘れなく。