ココダ 遙かなる戦いの道―ニューギニア南海支隊・世界最強の抵抗
著者のこの本にかける情熱がひしひしと伝わってくる。これまでほとんどその中の人間像までスポットが当てられることの無かったポートモレスビー作戦。もしこの本を読まなかったらこの作戦を餓死者が続出した非情で太平洋戦史上でも只の無謀な作戦といった印象だけで終わったと思う。膨大な時間と労力を費やしたであろう、リサーチをもとに 今まだでほとんど知られることの無かった元日本兵の方々の話を元に書かれている。著者の公平に歴史を見るという姿勢が伝わってくる。とにかく一ページの情報量が凄い、正に大作!日本人なら絶対に見ておきたいそして後世に伝えたいと思える歴史書でした。